相良地区防災拠点のニュース
牧之原市の杉本基久雄市長(63)は17日、市議会の議員全員協議会と臨時記者会見で、市が相良総合センター「い~ら」周辺で相良地区の防災拠点として整備を進めている施設について…「中部電力株式会社から『原子力事業所災害対策支援拠点』として使用させていただきたい」という申し出があったことを明らかにしました。
写真の建設予定地が…①国道473号バイパスに隣接していること ②同パイパスを通じて富士山静岡空港にも近接していること ③南海トラフ地震における津波の浸水域外であること ④浜岡原発のPAZ(予防的防護措置を準備する区域。おおむね半径5 ㎞圏内)の境界付近である……ことから、中部電力における災害時の復旧活動の拠点として最適な立地であると判断され、去る7月22日に文書による申し出を受けたとのことです。
これを受け牧之原市は、災害時の市民の避難や安全性の観点から検討を重ねた結果、原子力災害はもちろんのこと、豪雨や台風、地震、津波などの大規模災害においても、市民の生命、身体の保護に加え、中部電力の迅速な送電復旧活動によりm市民の生活基盤の早期回復が期待できるものと判断し、この申し出を承諾することにしたそうです。
ただし、本来は電力会社自身が整備しなければならない施設であることから、牧之原市は新施設の使用の承諾と併せて、建設・整備に要する総額約40億円(推定)の事業費のうち、半分の20億円の負担を要請することにしたそうです。この〝逆要請〟を中電が受け入れるかどうかは、今後同社内の協議により決定されるとのことです。
牧之原市民にとって、とても重要な情報ですので…私見を抜きにして、市からの情報を過不足なくお伝えしました。
市当局も市議会議員のみなさんも…市民への情報公開を〝報道が商売〟である既存のマスメディアの報道や配信を任せきるのではなく…情報発信の解禁時間を決めて、その後は自ら進んで、自分たちの言葉や手段ですべてを分かりやすく、丁寧に配信することをぜひとも心がけていただきたいと願っています。
当然のことながら…商業マスコミは、われわれが伝えてほしい情報のすべてを伝えてはくれません。毎日毎日、世の中で起こっている大中小のニュースの中から、各社や各記者の〝価値判断〟や〝紙面や尺の都合〟で、掲載されたり放送されるか、されないか? たくさん使われるか、ボツになるかが、恣意的に決められているのです。
その地域の住民にとって本当に必要で、大切な情報は、まずは自分たちが最初に伝えようとしなければ、絶対に正しく期待通りには広まりません。だからこそ、今の時代の行政職員、そして政治家には、何よりも行動力と発信力が求められている…と私は確信しています。
今夜は、地元の静波区の評議員会に、ご招待いただきました。コロナやリニア、猛暑や集中豪雨等に対する県政の課題と対応状況について、ご説明させていただきました。