恐ろしい火事と水害
本日未明から夕方にかけて、吉田町で大変な火災が発生しました。4人もの尊い命が失われてしまいました。心からご冥福をお祈りいたします。
午前1時35分ごろ、川尻の日用品・雑貨メーカー「レック静岡第2工場」(鉄筋2階建て、延べ約7000平方m)から出火し、夜になった現在も延焼中。午後3時55分ごろ捜索に入った救助隊員によって建物2階の焼け跡から、成人男性4人のご遺体が発見されました。
静岡市消防によると、吉田消防署の万年章人消防司令(52)金原敬訓消防司令(45)森西雄也消防士長(38)の3人が午前2時ごろ、火元確認のため倉庫内に入った後、爆発音と爆風とともに大量の煙が発生。建物内に取り残されていました。また、静岡県警によると消防士たちとともに、牧之原警察署の地域課の関口孝隆巡査長(43)も「中を見てくる」と同僚に話して建物に入った後、連絡が途絶えていて…見つかったご遺体はこの4人とみて、身元確認を進めているそうです。
関係各所には、徹底的な原因究明と「倉庫火災の対応マニュアル」の順守の確認、再発防止策の策定を 強く要請したいと思います。
ところで、この火災について…静岡市が午後6時半から同市のYou tubeチャンネルで、消防局の記者会見を生中継しました。私も公式情報をパソコンの前で、初めて確認しました。
4年前からの『静岡地域消防救急広域化』で、吉田町と牧之原市にあった消防本部は、30㌔以上離れた県都の静岡市消防の傘下に入りました。当初から、管轄地域の広域化による指揮系統の硬直化や連携体制の弱体化といったデメリットが指摘されていたわけですが、実際に、心配したことが起こってしまいました。
今回亡くなられた3名の署員は、肩書的には静岡市の職員でしたが…それぞれ地元、準地元採用の働き盛りでした。未明の火災発生から、行方不明者発生の一報も、火災の現状報告も、ご遺体発見の速報も…静岡市からは最後まで、現場であるこの榛南地域のほとんどの首長や議会関係者に、何の連絡もなかったことを遺憾に思います。
一方、牧之原市相良地区と鎌倉時代から830年以上のつながりを持つ、熊本県南部の球磨地方は、この梅雨の集中豪富で大変なことになっています。
九州屈指の急流で知られる球磨川が、降り続く猛烈な雨で氾濫して22人が死亡。心肺停止17人、不明11人、1000世帯が孤立しているそうです。
牧之原市が友好都市として交流を深めてきた人吉市も、市内一面が浸水し空前絶後の被災を受け、今日までに死者9人、行方不明者3人を出している惨状です。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災されたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。
牧之原市と人吉市は、大規模災害時に相互に食糧や生活必需品の供給、職員の派遣などを約束する『災害時応援協定』を結んでいることもあり、杉本市長は明日以降、被災地支援のための〝先遣隊〟として、市役所職員を現地に派遣する準備を進めているそうです。