小中学校の再開を前に
昨日の牧之原市に引き続き…15日に吉田町の「新型コロナウイルス感染症対策本部」が発表した今後の対策内容をご紹介します。
吉田町では、牧之原市より1週間早い5月8日(金)に「町内の全小中学校の5月18日(月)からの再開」を公表しており、すでに学校側も再開準備を進めており、今後の学習計画は各校の「学校だより」等で、保護者には連絡済みとのことでした。
【対応方針】
●イベント等の開催は、リスクへの対応が整わない場合は、中止または延期とする
・当面の目安として…屋内は100人以下、かつ収容定員の半分以下の参加人数とする。屋外は、200人以下、かつ人と人の距離を十分(できるだけ2m以上)に確保して実施する。
●吉田町地域子育てセンター、中央児童館、ちいさな理科館は、5月18日(月)から開館する。(町立図書館は12日から再開済み)
●吉田町総合体育館、吉田町体育センターは、5月19日(火)から貸し出す
● 町民に対する情報提供
・広報、組内回覧文書等でわかりやすい情報提供。
・ホームページ、よしポケ NEWS に随時掲載。
・適宜、正確な情報をあらゆる方法で発信 。
● 個人の感染防止策の周知と啓発
・普段の健康管理(十分な睡眠とバランスの良い食事・体温測定の習慣化)
・石けんによるこまめな手洗い ・マスクの着用を含む咳エチケット。
・これまでにクラスターが発生しているような施設や「3つの密」(密 閉・密集・密接)のある場所への外出は避ける。
・特定地域など、相対的にリスクの高い都道府県への移動、その地域 からの来訪については、極力回避する ・発熱や風邪症状のある人は外出を控え、学校や仕事を休む。
・「人との接触を8割減らす10のポイント」を参考に人との接触を減らす。
・「新しい生活様式」を実践する 。
● 開催する行事の主催者は感染リスクを勘案し、感染防止策をとる
・「3つの密」(密閉・密集・密接)の発生を避ける
・参加者の体調チェックを行い、発熱、風邪症状がある場合は参加を見合わせるよう対策を講じる
・必要に応じ、マスク着用、消毒などの対策を行う
●施設の使用制限等
・基本的な感染対策を徹底し、準備が整い次第段階的に再開
・「入場者の制限や誘導」「手洗いの徹底や手指の消毒設備 の設置」等を実施
・さらに「3つの密」を徹底的に避けるよう利用者に促す。
牧之原市と吉田町の小中学校では、明日から新年度の授業がスタートするわけですが…子どもたちは1カ月半、昨年度の3学期を含めれば3カ月近くも、学校での授業を受けていません。。
ここにきて、私のところにもお子さんやお孫さんの学力の遅れや、登校日に先生から課される大量の宿題についての苦情や相談が保護者のみなさまから寄せられています。
特に学校で、まだ1度も教わっていない「新学年の学習内容のドリルが、そっくりそのまま宿題となっている」ケースなど…「教わってないのだから、うちの子は何も分からない」「親が教えるしかないのか?」「親子げんか、夫婦げんかの元になっている」という切実な訴えをあちこちで聞きました。
また、保護者が日中、仕事で家にいない家庭では…「子どもがドリルの答えを丸写しして、ゲームや漫画に夢中になっている」「先生に相談しても、対応してくれない」といった苦情もありました。
未曾有の異常事態における対応に、〝前例〟も〝正解〟もありません。。教育委員会や先生方も、混乱と困惑の中で、解決策を模索してくださっていると信じていますが…どうか、明日からの遅れた新年度の新学期で、かわいそうな子どもたちのために、まさに「親身に立った懇切丁寧な対応を、どうかお願いしたい!」と祈るような思いです。
本日は、杉本市長を始め、関係者のみなさんと、これからの児童・生徒へのフォロー態勢のあり方について、意見交換をさせていただきました。地域や市町によって、子どもたちの受ける教育に格差が生まれてはなりません! 県の教育委員会にも協力を仰ぎ、早急な教育環境の再構築を図ることを確認し合いました。