変な議会とコロナとコレラ
牧之原市議会の2月定例会最終日に、マスクをして傍聴に伺いました!
新型コロナウイルス問題の収束が見通せない現状に鑑み、市始まって以来最大の213億7000万円(前年比5.1%増)の当初予算案に対し、全議員の総意により…
①歳出は、緊急性の高い事業等に優先順位を付け、収入見通しに配慮して適切な予算執行する。②市内中小企業、小規模事業者の実態を把握した上で、適切な措置を講じる。③高台開発等の期間を要する大型事業は、市民にわかりやすい長期的な財政計画を示し、説明責任を果たす。…という3項目の『附帯決議』を付して、全会一致で可決しました。
また、先の県議会のコロナ対策補正予算の可決を受けて、市内中小企業向けの県の緊急融資に対する市の利子負担分として、1200万円を計上する補正予算も可決しました。どちらも、素晴らしい対応だと感心しました。
しかし、一方で『国民健康保険特別会計予算』については、極めて異例の事態が起こりました。審査を付託されて「原案通りに可決しました」と委員長報告を行った文教厚生委員会の藤野委員長が、その後で自ら反対討論に立ち、本会議での否決を訴えたのです。
藤野委員長は、従来から周辺市町に比べて高額な牧之原市の国民健康保険の問題点を指摘されてこられた共産党員の市議ですから、自らの信念や主張を理路整然と述べられて、内容にも説得力がありましたけれど…。
あろうことか、この反対討論に対する賛成討論はなく…そのまま静かに採決が行われた結果、13対2の賛成多数で予算は可決されました。牧之原市議会の複雑な実情を示した不思議な光景に、私はとても違和感を覚えました。
本日24日、牧之原市勝間田区の切山で死体で見つかった野生イノシシからCSF(豚熱=旧称・豚コレラ)の陽性反応が、確認されました。
藤枝市や静岡市の山間部を中心に、昨秋の県内初確認から本日までに152頭もの陽性イノシシが確認されている非常事態ですが…牧之原市内での陽性発見は、今月6日の勝間以来、2頭目です。
新型コロナのパンデミックで、世界中が大変ですが…地域の畜産業界においては、世間やマスコミから忘れられかけた豚熱の流行も深刻です!! どうかご注意ください!