給食センターと産廃施設の話
「大石さん! 大変だ~!!」
日本全国で週明けから始まった新型コロナウイルス対策の一斉臨時休校を受けて、静岡県内でも学校給食用の大量の食材が行き場を失って…キャンセルされた生産者も、事前購入していた給食センターも悲鳴を上げています。
生活困窮者を支援しているNPO法人POPOLOには本日、私もよ~く知っている公営の給食センターから、ニンジンやキュウリ、パプリカなどの生野菜が、200キロも届きました。
旧知のS事務局長が「これが今、全国の給食や飲食業界で起こっている現実ですよ。購入をキャンセルしたり、廃棄したりしないで、ボクたちみたいな生活支援団体に持ってきてくれること自体は、素晴らしいことなんですけどね」と苦笑いで話してくれました。
家庭で余ったり、お店が何らかの事情で市場に出せない食品を困窮者に配給する『フードバンク事業』は、カップ麺などの乾き物だけを対象にしているため、特に野菜や果物などの生鮮食材は行き場を失い…大変な事態に陥っているのです。
「乾き物ならOK」…と言っても、限度があります。POPOLOは某市から、コロナウイルス渦で中止となった「ひな祭りイベント用のあられ1トン」の引き取りを依頼されて、断ったそうです。
総理大臣の要請を受けて決まった突然の長期臨時休校を受けて、国は保護者への休業保障を中心にした緊急対策の骨子を発表しましたが…現時点では、給食用の食材をキャンセルされた生産者や民営の業者への具体的な保障策は、打ち出されていません。
今日の野菜を持ち込んだこの公営の給食センターの食材購入の原資は、市民や町民からの税金ですが…国はこちらも補填してくれるのでしょうか??
「大量すぎてちょっと大変ですけど、頑張って配ってきます! 学校がなくなったお子さんを抱えるシングルマザーのみなさんには、喜んでもらえると思います」。今は、S事務局長の明るい総括だけが、せめてもの救いのような気がします。
静岡県の川勝平太知事(71)は3日午前、県議会一般質問における藪田宏行県議(73=自民改革会議)からの「御前崎市内に計画されている産業廃棄物処理施設への知事の対応について」という質問に対し、今の心境を口にしました。
「御前崎市の柳澤市長から『事業は、市民の理解と協力なしには成り立たない』『事業者から“いったん立ち止まりたい”と言われたが…“立ち止まるのではなく、撤退してほしい”と伝えた』と伺っている。私は、市長のお考えに全面的に賛成します」と答えました。
【藤曲敬宏(53=自民改革会議)】
1 伊豆湘南道路の実現に向けた県の取り組みについて
2 効果的な観光情報の発信、収集のあり方について
3 少子化対策について
(1)男性職員の育児休業
(2)中高校生と乳幼児との触れ合い体験
(3)在宅育児支援
4 きめ細かな特別支援教育の実現について
【藪田宏行(73=自民改革会議)】
1 御前崎市内に計画されている産業廃棄物処理施設への知事の対応について
2 観光客の誘客における地域との連携や支援について
3 浜岡原子力発電所周辺の津波対策について
4 企業局地域振興整備事業の取り組み状況について
5 高校と地域の連携について
【小長井由雄(66=ふじのくに県民クラブ)】
1 リニア中央新幹線整備について
(1)環境大臣意見に対する見解
(2)リニア中央新幹線工事と水循環基本法
2 健全な水の循環の確保について
3 分譲マンションの適正な管理について
4 林業、木材産業の活性化について
5 花の都しずおかについて
【渡瀬典幸(57=自民改革会議)】
1 “ふじのくに”のフロンティアを拓く取り組みについて
2 静岡茶の新たな需要創出による本県茶業の再生について
3 農業用水のICT水管理システムの普及について
4 太田川ダムの濁水対策について
5 中小河川の遠隔監視について
6 全国高等学校総合体育大会陸上競技大会の開催について