デマと誹謗と中傷は厳禁!
全国のスーパーやドラッグストアの店頭から、当初から品薄のマスクだけでなく、トイレットペーパーやティッシュペーパー、紙おむつ、生理用品などが続々と姿を消しているそうです。。まさに、昨日のブログで私が危惧した〝1億総記者時代〟の弊害です。
私は、騒動になる前もなった後もドラッグストアに行っていません。この間、家に1袋あったトイレットペーパーの2ロールを消費しました。それだけです。SNSやニュースを見て、慌てて買いに行く人も「売り切れてる!」「どこにもない!」と投稿する方々も、どうか落ち着いてよく考えてください!!
事実でない情報があちこちに氾濫し、そのデマに踊らされる人だけでなく、事実でないと知りつつも「でも、実際になくなったら困るし、なくなりそう!!」と思って同じ行動を取る人によって事実になってしまい、本当に必要な人に届かなくなっています。
普段からある程度、買っておけばいいだけなんです! 今の日本は便利過ぎて「いつでも、どこでもコンビニとかで買えるから」と安心しているから、いざという時にパニックになるのです。どうかみなさん、冷静になってください!!
一昨日、静岡県で初めて新型コロナウイルスの感染が判明したダイヤモンド・プリンセスの乗客だった静岡市の60代男性が、19日の下船後に、2回にわたってスポーツジムに出かけていたことがわかり、大きな批判を浴びています。。NHKニュースのトップにもなったこともあり、全国的にも私の知り合いの間でも…「自宅で2週間は待機していなきゃダメでしょう?」「あまりにも無責任な行動だ」と非難轟々です。
しかし、私はこの方に深く同情しています。。なぜならば、19日の下船時にはそれまでの検査の結果は〝陰性〟で、症状も出ていない乗客に対し厚労省は「帰宅後の日常生活や外出などにも制限を設けず、手洗いなどの一般的な衛生対策をお願いしている」という指導をして、横浜港から解放していたからです。
しかも、この方は、他の陰性の乗客と同様、バスや電車、新幹線などの公共交通機関を利用して帰宅させられたのです。陰性だったから。。そして、晴れて自由の身になった彼が、ジムに行ったのは、20日と22日。その時点では何も問題はない行動だった…はずでした。
下船時に「日常生活や外出に、特に制限はないですよ」と言われたら…「公共交通機関で帰ってください」と言われたら…普通は誰だって〝無罪放免〟だと思います。閉鎖された船内での長期間の勾留から解放されたら、私ならスーパー銭湯に直行したくなることでしょう。
ところが、事態はここから急変します。その後、下船者から陽性反応が出るようになって…22日になって突然、厚労省の方針が変わったのです。。記者発表で「今後は、陽性の方との接触がなくなり、そのウイルスの感染のおそれがなくなった日(起算日)から14日間は健康観察として当該施設に留まり、経過後にはPCR検査を行い陰性であることを確認した上でご帰宅いただくことを検討しています」と下船者への対応の厳格化言い出したのです。
おわかりですか? だから、今回の男性には直接的な非はないのです。ジムに行ったのは、厚労省の方針が変わる前だったのですから。。
今回の騒動を不幸な罹患者1人の問題行動として、乗客個人の責任だけに押し付ける、もしくは怒りの矛先を個人に向ける報道姿勢はきわめて問題です。。この方は、すでに地域や職場や友人の間では氏名も特定され、日本中から犯罪者のような視線や批判を浴びて、とてつもなくつらい思いをされていることでしょう。本当に悪いのは誰なのか? それを考えずに表面上の報道や噂で被害に遭われた方を責めることは絶対に慎まなければなりません。
昨日書いた、一方的な差別や糾弾、排斥の懸念がますます深まってきました。。どうかみなさん!! 落ち着いてください!! 静かに立ち止まって考えてください。。