総理の決断と知事の謝罪
安倍総理は本日27日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、来週3月2日の月曜日から日本全国の小学校・中学校・高校・特別支援学校を、すべて臨時休校にするように〝要請〟しました。。そうなると…現場も家庭も、とてつもなく大変ですね? 牧之原市の放課後児童クラブで働いている妻も困惑しています。「働くママたちも先生も、みんな悲鳴を上げているわよ」と…。
学校の代わりに、放課後児童クラブ(=学童保育)は、朝から夕方まで「児童を受け入れる方向で…」と、厚労省から指示が来たそうです。一方で、未就学児の託児所や保育園や幼稚園は、今回の政府の〝要請〟の対象外なのだそうです。何が危険で、どこが問題なのか? 判断の基準がはっきりしません、
国民の生命に責任を持つ総理大臣の決断ですから、尊重はしたいと思います。ただし、突然に要請した以上は…しっかりと全国に徹底させた上で、国として人的、財政的な支援や保障も必要です。県や市町に対応の丸投げは許されません。
上の写真は、さっき台湾の親友から届いた現地の情報番組の1シーンです!
本日は、静岡県議会2月定例会の代表質問が行われました。自民改革会議の野崎正蔵政調会長(56=磐田市)と、ふじのくに県民会議の田口章政調会長(58=浜松市西区)が、川勝平太知事(71)にそれぞれの会派を代表して質問しました。
「ばかっていうとばかっていう。ごめんねっていうとごめんねっていう。こだまでしょうか。いいえ、誰でも」
最初に壇上に立った野崎議員が、大正時代末期から昭和時代初期にかけて活躍した日本の童謡詩人・金子みすゞの有名な「こだまでしょうか」という詩を引用して…昨年12月に自民を念頭に「やくざの集団、ごろつきがいる」とか「(県立中央図書館を含む文化力の拠点整備に)反対する人がいたら県議の資格はない」と発言しながら、当初は明確に発言を認めず、責任を他者やマスコミに転嫁したと捉えかねない対応を繰り返した知事に対し…
「人を茶化し、往生際が悪く、最後までごまかしの繰り返し。この議場にいる議員の皆さまは自らの存在を否定され、嘘をつかれ、まともに向き合おうとしないこれまでの言動をどう総括しているのか?」と舌鋒鋭く責め立てました。
すると知事は「私も金子みすゞと宮沢賢治を心から敬愛しています。怒りにまかせて不適切な発言をすることがあるので、自戒のためにも詩を暗唱しています」と応じた上で「古来、過ちは改めるにしかずという格言がございます。私の発言には不適切な発言があった。過ちです。議員をはじめ不信をもたれた方、心配をかけた方々にお詫びいたします」と話した後、しばらく沈黙した上で、さらに「ごめんなさい!」と陳謝しました。
川勝知事が、この件で公の場で謝罪したのは初めてです。。私の独自取材では、最後の「ごめんなさい!」は、手にしていた答弁書には書かれておらず、知事がその場で付け加えた一言だったそうです。金子みすゞの詩の一節の「ごめんね」に合わせた「ごめんなさい」だったのです。
これに対し、野崎議員は「謝罪を求めているのではなく、過去の発言やマスコミ取材でウソをついて迷惑をかけたことについて、どう思っているのですか? 自らの身の処し方はどうお考えか?」とさらに追及しました。知事は進退問題には触れず、憮然とした表情で「県民の付託を受けた県政の責任者として、来るものは拒まず、努力を惜しまず、富国有徳の美しいふじのくにづくりに取り組んでまいります」と答えました。
最前列で論戦を拝聴していた私の率直な感想を述べさせていただきます。。野崎議員は、冒頭に「こだまでしょうか?」を引用したことで、感銘した様子だったが知事から、珍しく「ごめんなさい」と素直な謝罪の言葉を引き出したのですから…「やっと初めて謝罪しましたね? 今後は、暴言やウソ偽りのないように、自らを厳しくと律していただきたい。いいですか? 次はないですよ!」程度に収めておけば、また違った雰囲気になったのかもしれません。。どちらが良いのかはわかりませんが…。
自民改革会議では、明日以降の一般質問でも、さらにこの問題を追及するそうです。
【野崎正蔵(56=自民改革会議) 】
1 知事の政治姿勢について
(1)知事の発言
(2)県の組織体制のあり方
(3)令和2年度当初予算編成
2 次期総合戦略について
3 県土強靱化の取り組みについて
4 リニア中央新幹線整備への対応について
5 太平洋岸自転車道のナショナルサイクルルート指定に向けた取り組みについて
6 農業の競争力強化への取り組みについて
7 森の力再生への取り組みについて
8 地域医療提供体制の充実について
9 新型コロナウイルス感染症対策について
10 教育環境の充実について
11 私立高等学校の振興について
12 警察行政の推進について
(1)令和2年の県警察の取り組み
(2)高齢者講習の現状と今後の対応
【田口章(58=ふじのくに県民クラブ)】
1 知事の政治姿勢について
(1)令和2年度当初予算編成
ア 会派要望への対応状況
イ 財政健全化の堅持
(2)次期総合戦略
(3)リニア中央新幹線静岡工区の今後の進め方
2 資産経営の視点に基づく行政経営について
(1)個別施設計画
(2)市町と連携した資産経営
3 官民連携による県営住宅の再生整備について
4 水道事業の広域連携の進め方について
【答弁を求める箇所】
5 新型肺炎の県内への影響と対応について
6 次世代産業創出に向けた取り組みについて
7 ファルマバレープロジェクトのさらなる進化について
8 科学的知見を活用した健康増進施策の再構築について
9 地域防災力の強化に向けた取り組みについて
10 遠州灘海浜公園(篠原地区)基本計画策定に向けた取り組みについて
【答弁を求める箇所】
11 多文化共生の推進について
12 教育委員会の働き方改革について
13 県立中央図書館の移転整備について
14 高校生に対する交通安全教育の取り組みについて