藤川さん! ありがとう!
ヴェルディ川崎(現・東京V)の元GKで、現在は社会人サッカークラブ「北海道十勝スカイアース」の代表取締役だった藤川孝幸さん(享年56)が癌のため、今月15日に亡くなっていたことが公表されました。
訃報は…⇒こちら!!
カズ、ラモス、北澤、都並らと、ヴェルディの黄金期を築いただけでなく、明るくひょうきんな人柄で「とんねるずの生ダラ!!」や「マルちゃん麺づくり」のCMなどでも大活躍した藤川さんから3年前、突然携帯に電話があった時には驚きました。
記者時代には、V川崎担当ではなかった私なんかの名刺をどこからか引っ張り出して、現役引退後に心酔していた空手(新極真会)の「世界大会を新聞で取り上げてくれませんか?」と丁重な物言いでお願いをされたのでした。
「藤川さん! すみません!! 私はもう4年も前にニッカンはやめてしまって、今は故郷で市議会議員をしているんです。お役に立てずに申し訳ございません」と謝ると…「ああ、そうなんですか!? でも、すごいなあ! これを機に、これからまたよろしくお願いします」と言われただけでなく、すぐにFacebookの友達申請が届いて大変恐縮しました。
それ以来、いつも前向きで使命感にあふれた藤川さんの熱い投稿は、ずっと私の励みになりました。つまらないことで時々くじけそうになる弱っちい心の支えとなりました。特に、昨年末に「ステージ4の胃癌」「余命3カ月」と判明してからの藤川さんの〝魂の叫び〟は、読む者の胸を撃ち、自分の甘さや弱さを思い知らせてくれる最高の教科書だと痛感していました。
「絶対に癌に勝つ!」「必ず完治して、世の中やみなさんに恩返しする!」という藤川さんの願いは叶いませんでした。でも、私は自分の両親同様、最期の最後まで最強の病魔と闘い抜いた藤川さんの雄姿と笑顔を永遠に忘れません。ありがとうございました!
お疲れさまでした。天国でゆっくりとお休みください。