天狗の火
今朝の川崎小での読み聞かせボランティアは、3年1組でした。先日、同級生のH君から借りてきた『榛原町の民話 ほらが池(第3集)』から『天狗の火』というショッキングなお話を読みました。
地域に伝わる民話や伝承には、先人の知恵やありがたい教えが詰まっていますが…中には、21世紀の今を生きる我々が「これは…?!」と息を飲む衝撃的なリポートにも出くわします。
この『天狗の火』は、明らかに江戸時代のUFOの出現記録です。勝間田の庄に住む兄弟が、西町(静波十丁目)の釣学院の前の勝間田川で禁じられていた殺生(漁)をしていると…
東の空に「赤々と不気味に輝く一塊の火が現れ」…「空中をふわりふわりと浮きながら動いたり」「尾を引いたかのように走ったり」「くるっと向きを変えて球になっていたのが矢のように細くなり、間近に迫ってきた」そうです。
2人が頭に草履を乗せ、念仏を唱えて震えていると、いつの間にか火の玉は鹿島神社の森の上で「めらめらと怒り狂ったように燃えていて」「1つだった火が2つになり、3つになり…」「大きくなり、森全体を覆い、真昼のように明るくなった」のだそうです。
結局、最後には光は一瞬で消え去り、籠の中にあふれていた魚は全部なくなっていたんだとか。。すごくリアリティのある描写ですよね?
私の家は、この現場から徒歩5、6分ですが…近所には、子どものころ勝間田川の周辺や秋葉山の山中に夜「不思議な光や火の玉を見た」というシニアのみなさんが何人もいます。
また『天狗の火』という逸話は、静岡県西部に数多く伝承されていて『遠州七不思議』にも数えられているそうです。⇒こちら!!
別の方のブログでは、地頭方区落居の山中から海に向かって飛んできた青い炎の〝天狗の火〟の話が紹介されていました。話の概要は似ていますが、こちらの天狗は魚を持ち去らず、大魚の両眼だけを綺麗にくり抜いて消えていったそうです。宇宙人は魚眼を好むのか? 何かの研究に使ったのか?? 不思議ですね?