よき出逢いを
本日、プロ野球のドラフト会議が行われました。
注目の秋田・金足農業高校の吉田輝星投手(17)は、北海道日本ハムから〝外れ1位〟で単独指名を受けました。
今夏の甲子園で金足農を秋田県勢として103年ぶりの決勝進出(準優勝)に導いた立役者、スーパースターとして大人気を博し、マスコミにもてはやされ、持ち上げられて…巨人志望を公言させられ(笑)、大学進学希望は撤回。一時は、7球団が競合した昨年の清宮幸太郎内野手(19=日本ハム)に匹敵する「1位指名」が噂された逸材にしては、抽選なしの入札決定は、ちょっと寂しい決着でした。
ここ数カ月間の大人たちの自分に対する〝揺れ動く評価〟に、吉田投手はさぞかし複雑な心境だったことでしょう。それでも、1位指名が確定した瞬間、安堵の笑みを浮かべていました。「ファイターズに入れることが決まって、すごくうれしいです。ドラフト1位で高校から入った先輩たちがみんな活躍しているので、自分も一緒に活躍したいと思います」という言葉に嘘はないでしょう。
ダルビッシュ、中田翔、大谷、清宮ら、高卒の有名選手の育成には定評がある日本ハムで…人生で最初の試練を乗り越えた吉田投手は、きっと一皮も二皮もむけた素晴らしい選手に成長するのではないでしょうか?
そのときの出逢いが
人生を根底から
変えることがある
よき出逢いを
(相田みつを)