一念通天
森保一監督(50)率いるサッカー日本代表(FIFAランキング54位)が、超格上のウルグアイ(同5位)を4-3で撃破して、新体制発足からの強化試合3連勝を果たしました。
快勝した初戦が私の第2の祖国コスタリカ、2戦目がそのお隣で大好きなパナマだったということで…あえてここでは触れてきませんでしたが(笑)…いかにホームの大観衆の前とはいえ、若手の台頭とW杯経験組との融合が心地よく進んで、W杯優勝経験国の南米の強豪にも競り勝てたことは素晴らしいです。
同世代の森保監督は、日本が悲願のW杯初出場を目指していたオフトジャパンの時代に何度も取材しましたが…。カズやラモス、柱谷、井原、福田、中山ら個性豊かなそうそうたるスター選手軍団の中で…外見もプレーも性格的にも、地味で控えめな選手というイメージしかなく、あの25年前の「ドーハの悲劇」前後の10日間に、私には直接話を聞いて記事にした記憶がありません。
しかし、2004年の現役引退後は、古巣のサンフレッチェ広島等で指導者として目覚ましい実績を残し、2012年からの広島監督として4年間で3度のリーグ制覇!! ドーハ組で初めて、日本代表(兼五輪代表)監督にまで昇りつめました。個人的には、私たちの高校時代のヒーローで、現FC東京の長谷川健太監督(53)の方が先だと思っていたのですが…。
闘志を内に秘めるタイプの森保監督が、現役時代から自らの理想を求め、信念を貫き、刻苦勉励と一意専心の末に指導者として大輪の花を咲かせようとしていることをほほえましく思っています。今夜の剣道でも実感しましたが…教える立場に立つ者が、自分の信じた道を必死に、真摯に、全身全霊を傾けて精進し、子どもたちや生徒、選手、後輩に長年指導を続けている組織は、どんな競技・スポーツでも最高の雰囲気を醸し出すし、教え子たちはいずれ必然的に強くなるのだと確信しています。
20日(土)の午後に島田市初倉で、SPAC俳優の奥野晃士さんによる歴史演談『今井信郎の後半生』が上演されます。昨年末の坂部での公演に引き続き、長男悠司も出演します。