東宏乃さんを悼む
夕方、悲しいお知らせを受け取りました。
国際・環境・教育分野の共育ファシリテーターで、静岡県立大の「<ふじのくに>みらい共育センター牧之原サテライト」地域連携コーディネーター(COC)の東宏乃さん(59)が本日4日の午前6時8分、肝不全のために亡くなられました。
東さんは、2015年4月から大学のない牧之原市に移り住み、県立大の教育専門職として地域との協働をコーディネートし、学生のコミュニティーワーク力を育む活動を続けれていました。また、少子高齢化と過疎化の進む典型的な地方都市である牧之原の隅々を歩き、地域住民とふれあい、語り合い、牧之原市の自然と文化を愛し…この田舎町から『みんなの〝居場所〟を考える活動』や県立大の教職員4人でまとめた『地域で社会活動を始めるための〝8つのレシピ〟~牧之原市の市民から学んだこと』という小冊子作成の中心として活躍されていました。
私も議員時代から昵懇にしていただき、お誘いを受けて大江の古民家で一緒に座禅を組んだり、息子とともに「凜・百花春」での『読書会』のメンバーに加えていただいたり…と、とてもよくしていただきました。たくさん影響も受けました。また、2年前に私の主宰した牧之原グリーンティー・カップ2016では、NPO法人勝間田塾(木下家)でのコーディネーター兼おもてなし担当として、熱い叱咤激励をいただき、ずっとこの新しい自転車イベントを応援してくださっていました。
7月に「不注意から転倒して、左足首を骨折してしまいました」と苦笑いで話してくださいましたが…まさか、深刻な病魔に侵されていたとは思ってもいませんでした。。最後にやり取りをしたのは、8月末。榛原文化センターで9月2日に開催された東さん主宰の『みんなの財産(お宝)を出し合う会』へのお誘いでした。たまたまその日は、静波区の体育祭と重なってしまい「私は体育祭の放送係なので一日中、静波グラウンドから抜けられません!」と軽いトーンで断ってしまいました。。果たして当日は悪天候のため、体育祭は中止!! しかし、私は「欠席と言ってしまったからなあ…」と躊躇した末に、会場に足を運びませんでした。今となっては、心から悔やまれます。
東さん! ごめんなさい! そして、本当にありがとうございました!!
※葬儀・告別式は東京にて親族のみで行い、後日、牧之原市内で偲ぶ会が開催されるそうです。。
東宏乃(あずま・ひろの) ~公式ホームページより~
長野県飯田市に生まれ、東京都武蔵野市で育つ。
筑波大学大学院環境科学研究科にて生態人類学を修め、その後、国際協力NGOの専門員としてカンボジアの農村開発に従事する。帰国後は、共育ファシリテーターとして、東京や横浜・鎌倉の小・中学校・大学で、開発教育系のワークショップのゲスト講師や、東京・町田市公民館の講座講師を長年務める。2009年3月には、ワークショップの実践を、横浜国立大学大学院教育学研究科の修士論文「状況参加型学習の教育人間学的研究」にまとめ、教育学の修士号を取得。天性のフィールドワーカーであり、ワークショップデザイナーの一面も持つ。
修士(学術・教育学)
(特活)シャプラニール=市民による海外協力の会
(元・評議員、元・地域連絡会むさしの代表)
静岡県立大学
<ふじのくに>みらい共育センター 地域連携コーディネーター(牧之原サテライト)
共育ファシリテーター/(認定)ワークショップデザイナー