〈父が独りで住んでいた離れの小便器の上に貼られた熱帯の海のポスター。。ちょうど前頭部の位置だけが、剥げて変色している。どれだけ長い間、おでこを壁につけて、痛みに耐えて立っていたのだろうか? あのころの父の寂しさ、辛さを認識していなかった自分が許せない…〉
不思議な1日でした。
オカルトや超常的なものは、まったく見えたり感じたりしないし、普段は非科学的なことは信じない私ですが…今回ばかりは、鳥肌が立ちました。
我が家のことを何も知らない遠方の親友から突然、LINEで「昨夜、大石さんのお父さまとお話ししました。あなたと奥さんに伝えてほしいということだったので今から言います。電話していい?」というメッセージが届いたのです。
私は「???!!!!」ともうビックリ仰天。。その方が、いわゆる霊能者だとは、何十年も知らずに付き合ってきたからです。というか、そういうタイプの人とは対極にいるような性格や人柄なのです。
「あはは…実は私、そういう特技? の人なんです。おかしい人と思われるのでいつもは黙っているし、一部の人しか知らない話なのでどうぞ、内密にお願いします。私には意味不明な伝言ですが、そのまま伝えます。心の準備はいいですか?」
「は、はい! お願いします」。
そこから長々と15分あまり…。立板に水のように流れ出てくる故人からのメッセージに、心底驚きました。。内容は書けませんが…確かに、生前の父と私が二人だけで話した内容、そして臨終の際の父からの助言や忠告までが、正確に含まれていたのです。
最初は半信半疑…というか、はっきり言って信じていませんでした。でも、誰にも言っていないこと、どこにも書いたこともない親子だけの過去の会話が、父の名前も知らない遠くの方の口から聞こえてきたので、受け入れました。
妻への伝言の中には、私も聞いたことのないエピソードが含まれていたのですが、それをそのまま妻に伝えると…「そうなのよ! 誰にも言ったことないのに…」と言って泣き出してしまいました。
夢にも想わなかった天国(たぶんww)の父からの長いメッセージは、相変わらず辛辣で適切でした。。存命中には、深刻には受け止めらず、聞き流してしまっていたいくつかの耳に痛い教訓が、胸に突き刺さりました。。そして、急に真っ暗だった目の前が明るく開けたような気がしました。
するとどうでしょう? それから半日の間に、いつもはカメラや時計、ネット閲覧用でしかない私のスマホに、今後の私の人生を左右するであろう大切な方々から、次々とお誘いの電話が掛かって来たのです。
というわけで、日没後、あちこち顔を出して、有意義なお話を伺ってきました。
本当に不思議な1日でした。明日からが楽しみになる1日でした。
〈ゴミの山に佇む孤高の蟷螂。こんな男に私もなりたい〉