「横山さん応援支援金」募集
榛原高校の誇る静岡県、そして東海4県の女王・横山園花(3年)さんが、人生初の全国の舞台で、夢の〝剣道日本一〟にチャレンジする。今年6月の静岡県高校総体女子個人戦の部で、榛高生として2015年の水野なな子さん以来3年ぶりに県制覇を果たすと、さらに勢いに乗って2週間後の東海総体でも、並み居る強豪を連破して初優勝を成し遂げた。家族や仲間、そして卒業生全員の期待を背負いいよいよ来たる8月9日開幕の全国総体(三重・サンアリーナ)に出陣する。
全国制覇は、もう夢物語ではない。「東海大会で優勝できて、自信になりました。プレシャーはありません。全国で自分の力が、どこまで通用するかが楽しみです。1戦1戦に全力を尽くします」。堀北真希似の爽やかな笑顔で言い切った。
得意技は、多種多様な「メン」だ。階級別ではない剣道で、158㌢と決して大きくない体を躍らせて勝機を逃さない。藤枝・高洲中学時代は、個人戦では「県大会ベスト16」が最高成績だった。2つ上の姉和佳乃さん(常葉大2年)の後を追い入学した榛原で、急激な成長を遂げた。「素晴らしい2人の先生と、最高の先輩、同級生、後輩に恵まれたおかげです。榛高に来なければ、今の私はありません!!」と目を輝かせた。
藤枝行きのスクールバスは、毎日19時15分に学校を出るため、稽古の時間は誰よりも少ない。短時間集中の練習と道場外の自主トレで、研究と工夫を続けてきた。「園花は〝努力の塊〟です。いつも努力を惜しまず、いろんなことに意欲的に取り組んできた。前に出て良し。引いて良し。相手の技を返して良し。男子とやってもひけをとらないし、どんなタイプの相手にも対応できる万能選手ですよ」と柳澤義浩監督(53)は、横山を褒め上げる。
東海大会を制した数日後、最愛の祖父和央さん(享年75)が、持病の悪化のため亡くなった。「おじいちゃんにはずっと『頑張れよ!』って励まされてきました。病院に優勝の報告に行った時、涙を流して喜んでくれて、本当にうれしかったです」。天国のおじいちゃんを、もう一度、喜ばせたい。全国の園に、大輪の花を咲かせてみせる。
◆横山園花(よこやま・そのか) 2000年(平12)6月6日、藤枝市生まれ。4歳で姉と一緒に参加した剣道教室で剣道に出会い、小学1年から青島スポーツ少年団で本格的に始める。高洲中時代は団体で東海大会出場。個人は県16強。2016年に榛原高校に進み、1年で先鋒として団体戦で東海総体出場。2年時の昨年は個人県4位で東海総体出場。国体代表にも選ばれた。父和秀さん(48)も1988年(昭63)の兵庫総体に個人で出場している。趣味は車鑑賞。
【応援支援金のお願い!!】
日本全国の榛原高校卒業生のみなさん! そして、我らが郷土・榛南伝統の剣道を愛するすべての地域のみなさま、全国の剣道ファンの方々にお願いです!!
榛高から個人での全国総体出場は、116年の剣道部の歴史上、男女を通じて通算21回目(20人目)の快挙です。そこで、私が常任理事を務める剣道部のOB会「榛原高等学校剣親会」(澤入光弘会長)では、3年前同様に剣道部への『横山さん応援支援金』を広く募集いたします。
みなさまから送られる支援金は全額、日本一を目指す横山さんと彼女の応援のため、1泊2日で現地に乗り込む全部員や関係者の遠征費の一部に充てられます。
あの懐かしの榛原高校の剣道場で、汗と涙を流した同窓生のみなさん! 剣道を愛するすべてのみなさま! 金額はいくらでも構いません!! 下記の銀行口座に支援金を振り込んでいただけないでしょうか?
◆振込先口座:静岡銀行御前崎支店(店舗番号184)普通0264925 榛原高校剣親会代表増田多朗
すでに国体代表の主将にも決まっている横山さんだけでなく、今年度榛高剣道部は、大健闘しました。男子団体が県3位で東海大会に進出し5位入賞。男子個人でも村松泰紀君(3年)が東海大会に出場しました。昔も今も、決して恵まれているとは言えない練習環境の中、常に『文武両道』と『進取』の精神で頑張っている選手たちを、少しでも援助してあげたいと…剣親会一同、切望しています。
<「榛原高校剣道部応援サイト」より転載>