平成30年7月豪雨
西日本を襲った記録的豪雨は、気象庁により『平成30年7月豪雨』と命名されました。本日も、各地で捜索活動が行われ、人的被害が次々に判明しました。午後11時現在、12府県で127人が死亡、7府県で61人が行方不明…豪雨災害の死者数としては、平成では最悪の被害となっているそうです。
私は2011年の東日本大震災で災害ボランティアに目覚め、3カ月の現地生活の後にNPO法人静岡県ボランティア協会にお世話になり、西伊豆や紀伊半島などの豪雨災害の報告や復旧ボランティアにも従事しました。今回も、以前お世話になった旧知の災害ボランティアNPOの担当者から直接「よかったら手伝ってくれませんか?」と依頼を受けました。単なる〝肉体労働者〟としてではなく、中長期の〝担当スタッフ〟としてです。少しは経験や専門的知識があるからです。
そうなると自分の立場は3.11後と同じ境遇ですので、比較的自由に容易に協力できそうな気もして、気持ちだけはどんどん前のめりになってしまうのですが…時期的、能力的な問題に加え、さまざまな個人的事情から、今思い切って手を挙げられない自分がいます。
この先、水が引けば、各地に社会福祉協議会主導で「ボランティアセンター」が立ち上がり、市民ボランティアの募集が始まることになるでしょう。東日本大震災と違うのは、今回は被災地が広範とはいえ、大阪や京都、神戸、博多など大都市に近いこと。夏の連続休暇も使える時期でもあり、かなりの数のボランティアが殺到すると思われます。
基本的には災害時のボランティアは、周辺地域の人が駆けつける方が効率的です。遠い人は交通費・宿泊費分を公の組織、団体に寄付した方がよいですし、実際その方が喜ばれます。。今、慌てて300km以上離れた静岡県から加われば混乱に拍車をかけることにもなりかねません。なので、行くとしたら初期ラッシュが落ち着き、「ボランティアが足りない!!」と報道されるようになる「8月になってからかな?」と個人的には思っています。
俳優の加藤剛(本名・たけし)さんが去る6月18日に、胆のうがんのため亡くなったことが9日、分かりました。
牧之原市のお隣の御前崎市(旧白羽村)生まれの80歳。早大4年だった1962年(昭和37)に「人間の条件」の主人公でデビューすると、64年に俳優座養成所に入団し、70年から99年まで、代表作となったTBS系「大岡越前」で大岡忠相を演じ続けました。映画でも「沈まぬ太陽」「砂の器」などでスターの座を不動ののものにされました。。
ちょうど4年前、東京・三越劇場で加藤さんが牧之原市(旧堀野新田村)の出身の鈴木梅太郎博士を好演された俳優座の舞台「先生のオリザニン」を観たことを懐かしく思い出しました。。大学の大先輩、そして亡き父と同世代ということもあり、大好きな俳優でした。
平成最後の夏に、昭和からの名優がまた1人、亡くなりました。
合掌。