市井の現状を把握する
シゲオさんが、「幼稚園で飼いたいから…」という知り合いに頼まれ、近所の川でミドリガメを捕まえようとしていたら…通りかかった見知らぬおじいさんから声を掛けられたそうです。「あんた亀が欲しいだか? ウチんのをあげるで!」。
喜んでもらいに行ったら…こんなバカデカいアフリカ産のカメが出てきて、ビックリ仰天! 「断るわけにも、幼稚園に持って行くわけにもいかず…」結局、シゲオさんは自宅の庭に柵を作って飼うことになったそうです。素晴らしいですね?
噺を聞いて苦笑した私ですが…絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する「ワシントン条約に抵触するのでは???」と心配になり、調べてみました。。しかし、「長年にわたり、日本に輸入されてきたポピュラーなリクガメ」でした。。それでも、アフリカの野生動物を日本の野山や河川に放っては絶対にいけません!!
小さくてかわいい間は大事に育てても、中には巨大化して飼い主の手におえなくなってしまう珍しい動物がいっぱいいる…という〝ペット大国〟日本の縮図を目の当たりして、いろいろ考えさせられました。
◆ヒョウモンガメ 別名「ヒョウモンリクガメ」。アフリカ東部から南部(スーダンとエチオピア南部からアンゴラ、ナミビア、南アフリカ)に分布。甲長は50~70㌢ 。ケヅメリクガメと並んでアフリカを代表するポピュラーなリクガメ。背甲はドーム状に盛り上がっており、背甲の地色は黄褐色で幼体時には各甲板には成長線に沿って黒色の斑紋が中心部を囲っている。成体になると、小さな黒色斑が無数に入るが、個体差が大きい。30~50年近く生きる。
標高2900㍍までの乾燥したサバンナの草原や散在する林に生息し、他のリクガメ同様に温度の高い日中はブッシュに隠れていて、朝方や日没直後に活発に行動する。完全な植物食性で、草や落下した果実などさまざまなものを食べる。生息環境に生えている植物を選んで食べている傾向がある。
日本でも人気があるリクガメだが、四季のある「日本の気候に馴染みにくいことや非常に大きくなることなどから考えると、安易に飼育をすることを勧めることはできない!」
昨年来、妻子がアルバイトさせていただいているリサイクル業のワタナベさんのお仕事を少しだけお手伝いさせていただきました。。引っ越しされるおばあさんのアパートの部屋や立て壊しのきまった空家から「仏壇」等の重いモノを引き取ってくるという作業でした。。牧之原市の過疎化や人口減少の現実。そして、少子高齢化や独居老人(孤独死??)の存在を否応なしに考えさせられて、少し気が重くなりました。