熱狂的ファンを増やすには
再び横浜・上大岡の京急百貨店地階の静岡県物産展『春の静岡うまいもの会』会場に戻ってきました。。
われわれに限らず、ほとんどすべての参加店舗は、1週間の物産展の開催期間中、朝10時の開店の1時間前から準備を始め、夜8時の閉店まで、本当に大変な思いと体力的にもつらい努力をしながら、お客様に商品を売っています。
見た目が地味で、シチューか甘酒みたいな『とろろ汁』の場合はなおさら大変です!(笑) 「静岡生まれ」や「自然薯好き」。そしてリピーターの方以外には、現場で試食してもらわなければ、ほぼ間違いなく購入してもらえません。
実に非常に厳しい販売環境の中…そんな苦労とはまった無縁の『殿様商売』(…のように見える)売り方で、短時間に大量に販売して嵐のように去っていく超人気店も存在します。
私も以前はまったく知りませんでしたか…富士市の『杉山フルーツ』さんの「フルーツゼリー」や沼津市の『冨久屋』さんの「イタリアンロールケーキ」は、まさにそれです。。
期間中わずか1日、しかも開店前から長蛇の列でお客さんが待ちわびる中、販売開始からものの30分で用意した商品をすべて売り切り、20万円近い売り上げを記録して「はい!さようなら!」。。目を見張るほどの効率の良さに、ただただあきれるばかりです。。この天と地の違いは、いったい何なのか?
もちろん、材料も製法も、見た目も味も、都会の消費者の金銭に触れるような群を抜いた素晴らしさを持っているのは確かでしょう。。しかし、それだけではないのです。。
何年、十数年にわたりお客様のニーズや要望を徹底的に分析し、製造数限定の手作り製法で希少価値を創出した上で、日時と個数限定で一気に売り切り、それ以上は「頼まれても売らない!」という頑固で強気の経営方針を貫いている成果のようです。
なるほど! 感心しました。。確かに「ローマは1日にしてならず」といった感じです。。しかし、それでも私は、現代の凄まじいばかりの情報化社会の中では、アイディアと実行力次第では「意外と短期間で、同じような成功を収めることも不可能ではないのでは?」と思っています。
具体的な方策は、ここでは言えませんが(笑)…いくつか閃いています。。とにかく「消費者の側から飛び付いてくる、なりふり構わす買いに来てくれるような状況をつくりあげる」「熱狂的ファンになってもらう」という戦略を構築することが肝心です。
それはもちろん、観光業界にもあてはまる必要条件ですよね?
今日もまた、行ってしまいました。。大ファンなので(笑)…。『とんかつ美とん さくらい』の「ジャンボ釜焼きチキンカツ定食」(1300円)