コスタリカ大統領選挙
充実した3日間のグァテマラ訪問を終え、無事にコスタリカに戻ってきました!
すぐにお別れですが、第2の母国に帰ってこれてホッとしている自分がいます。
さて、私たちが不在だった1日の日曜日に、コスタリカでは大統領選挙の決戦投票が、行われました。
13人もの候補者が乱立した2月の第1回投票では僅差の2位だった中道左派の与党・PAC(市民行動党)の元労働・社会保険相カルロス・アルバラード氏(38)が、得票率60%を獲得し、同39%の中道右派・PRN(国家復興党)の元国会議員で牧師のファブリシオ・アルバラード候補(43)を大差で破って、当選しました。
先月19日のコスタリカ入り以来、縁戚関係にある「2人のアルバラード」陣営の激しい選挙戦を目の当たりにしていましたし、いまだに静岡県選挙管理委員会に登録された後援会を持つ政治家である私としては本来、絶対に「避けては帰れない」話題だったわけですが…
いろんな観点から、あまりにも日本の選挙とは違いがありすぎて、どうにも興が乗らず(笑)…とうとう選挙後になってしまいました。
第1回投票では、聖書の教義の遵守を全面的に掲げ、性的マイノリティーの排除や非嫡子や離婚の否定。。そして現政権与党の腐敗の一掃を訴えた弱小政党党首のファブリシオ氏が、地方の保守層の支持を集めて1位に大躍進。
しかし、決選投票では、元担当大臣としての経験を前面に打ち出し、財政赤字縮小やインフラ、貧困対策を訴えた与党のエリート・カルロス氏が、首都圏の中産階級以上のリベラルな国民の広い支持を得て、ひっくり返しました。
憲法が定めた非武装中立が「国是」のコスタリカの大統領の任期は4年。再選は禁止されています。人口わずか490万人、九州と四国を併せた程度の広さとはいえ、38歳が43歳に勝って新大統領となる国の選挙です。どれだけ国中が4年に1度燃え上がり、街中が活気にあふれるか…想像してみてください! ちょっとうらやましくなりませんか??
幸いにも、私の家族や友人はみんなカルロス派でしたので…一番盛り上がる投開票日に、図らずも国外に脱出していたムコ殿は、本日ノコノコ帰ってきても白い目では見られずに、ほっとしています!(笑)