俺ってツイてる!?
今日は、グァテマラの古都アンティグアに行きました! 当初は、ケツァルテナンゴからの帰路に、私たち父子3人だけで訪れるつもりだったのですが……とんでもない珍事が勃発しました!
直行便がないため、終点のグァテマラシティから2つ前のサン・ルーカスという市でのバスの乗り換えの際に、事件は起こりました。
途中でタイヤがパンクしたり、休日明けの通勤ラッシュでの渋滞で、定時より1時間以上遅れて到着した時、朝6時半から4時間半の長旅で疲れ切っていた私は、明らかに寝ぼけていました。
先頭でバスから下車したものの、20㍍先の停留所と後ろを付いてくる息子たちの様子に気を取られ…バスの荷物係が車の横の荷物室からさっと手渡してきたバックを持って歩き出してから、色も形も全く違うものを持っていることに気付きました。
あわてて去り行くバスに向かって大声で手を振りましたが後の祭り。。2人の息子たちの冷ややかな視線が背中に突き刺さり(笑)…父親としての威厳は、吹き飛びました。
ならばとタクシーを探しましたが、こういう非常時に限って1台も見当たりません! 狼狽しながら目の前のガソリンスタンドを飛び込んで電話を借り、今晩泊めてもらうことになっていた親友のカルメンに事情を説明。。30分後にやっと捕まえたタクシーに乗って、グァテマラシティのターミナルに駆けつけると…
カルメンは、わざわざバスターミナルまで迎えにきて、私に荷物を間違えられて激怒していたご婦人に事情を説明し、事態を収集させていてくれていました。
そして、私たちを自宅に連れていき、シャワーと食事を提供してくれた上に、夕方から家族みんなでアンティグアまで連れて行ってくれました。
中米を代表する世界遺産として有名なアンティグアは、美しい景観を維持するために看板や広告類、電線などが規制され、街路は中世からの石畳の街路だけ。。たとえ最初の予定通り、自力でお昼に到着しても、重い荷物を抱えて大変な行脚になっていただけに…振り返ってみれば、すべて『結果オーライ』の珍事件だったわけです!
まるでチャップリンの短編映画の1シーンのような大ポカがタナボタの最高の結果につながり…頭の中で、親友のY氏の口癖の「やっぱり俺ってツイてる!?」というフレーズがこだましました!!
普段からオチのないギリギリ、ハラハラの話は、極力書かないようにしている私なんですが(笑)…実は、今回の強行軍でも「これはヤバイぞ!」というピンチが何度かありました。しかし、その都度、予期せぬ救世主が現れたり、上手い具合に問題が解決したりで、ここまで何事もなくやってこれています。。
大事な人生航路では、大きな嵐に見舞われ続けて先の見えない終盤戦ですが…お陰さまで日々の生活では、退屈しない楽しい毎日を送らせていただいています。。
というわけで、人生初のアンティグア訪問は、午後4時すぎから数時間の滞在だけでしたが、今日も気心知れた仲間たちと素晴らしいひとときを過ごすことができました。
カルメンには、息子たちにプレゼントを買ってもらった上に、高級レストランでの夕食までご馳走していただき、ただただ恐縮するばかり。。連日連夜、グァテマラ人の『おもてなし精神』を目の当たりにして心の底から感激しています。。