挑戦し続けることの大切さ
『日本列島 美味探訪』4日目。。どんな物産展でも「書き入れ時」の土曜日の本日は、良く売れました。
初日、2日目までは「静岡のグルメ」としての知名度のなさと「岡山の自然薯の食され方」との違いから…なかなか試食してもらえず大苦戦しましたが…
われわれの連日のメディア活用作戦とあの手この手の宣伝文句の速射砲(笑)…。さらには、美味しさを知ったリピーターのお客様の再訪や他階の店員さんたちのクチコミ効果もあり、売り上げは右肩上がりに向上! 本日はついに初日の2倍以上の数字を叩き出しました!
やはり人生、何があってもあきらめてはダメですね? どんな環境、境遇でも、ベストを尽くして頑張ることで活路が開けることを改めて実感しました。
初日に私が「この静岡の牧之原市の自然薯のとろろは、あの将棋の藤井六段が名古屋で佐藤名人に勝った日に『勝負メシ』として食べてくれたんですよ !」と売り込んだOLさんが、本日「お家に帰ってから、ネットで検索したら…本当に記事が出ていたのでびっくり! だから約束通り、買いにきましたよ!」と戻ってきてくださったのには、感動しました!(笑)
そんな、にぎやかでハッピーな土曜日の昼すぎ、会場で唯一、わが牧之原市と同じく「緑茶」が最大の基幹産業として頑張っている福岡県八女(やめ)市の中島製茶さんの5代目若社長(38)と知り合うことができました!
福岡県南部に筑紫平野に位置する八女市を中心に生産される『八女茶』は、全国6位 (2160t=平26) の生産量を誇る福岡県の有名ブランドです!
八女地方は、筑後川と矢部川の両河川から運搬された土砂(腐葉土)が交互に堆積した沖積平野からなっているため、栽培されるお茶は官能審査においてコク、甘みを強く感じるものが多いとか。
霧(朝霧や川霧)の発生しやすい土地柄でもあり、茶畑があるなだらかな山の斜面を霧が覆い 太陽光を適度に遮ることで、茶の旨み成分であるアミノ酸類(テアニン、グルタミン酸、アルギニンなど)の生成を促進して、古くから天然の玉露茶としても珍重されています。
生産地の特徴として伝統の本玉露の生産量が日本一 (45%) もあり、そのためお茶の『平均単価も日本一』高く『日本有数の高級茶産地』として全国的に知られています。
全国的なお茶の消費が落ち込む中で、八女茶は、徹底した高級路線とブランド力の追求で、ここ10年間ほとんど生産量か変わっていないのだそうです。実際、この物産展でも本当によく売れています。
「八女茶っていうのは、福岡県の南の一部の地域でしか生産していないんですよ。生産量も全国の2、3%だけ。。なので福岡県民のみなさんが、愛着を持って購入してくださる感じで、おかげさまでちょうど県民に行き渡ってる感じなんですよ。そして、それ以上の生産分をこうして(…高級ブランドとして)県外で販売させてもらっているんです」と若社長さんは、笑顔で解説してくださいました。
エレベーター前のベストポジションに、われわれのとろろ汁の3倍のスペースで展開されている人気の店頭には、売れ筋の「高級玉露」を始め、煎茶や抹茶、ほうじ茶にティーパック、紅茶、そしてシイタケに至るまで多彩な『八女ブランド』が勢ぞろい!!
さらには、わが牧之原市発祥で、静岡茶の最大の人気&有名茶の『深蒸し茶』を「お一人様10袋まで」という消費者を誘う注釈とともに「100㌘501円」の安値で販売しています。。
高級路線の追求と多彩な商品ラインアップ、そして他の生産地の牙城の切り崩しをも目指す飽くなきチャレンジ精神…八女茶の躍進を象徴するかのような若社長の成長路線には、見習うことが多々あるような気がします。
岡山のお好み焼き屋の牡蠣バター