ふるさと切り絵展
勝間田区勝田ご出身の〝切り絵作家〟桜井敏彦さん(69=愛知・東海市)の作品展『切り絵ふるさと展Ⅱ』が開催中の勝間田会館に、次男の晃司と一緒に行ってきました!! 黒い画用紙の中から、全国の祭りや街並み、自然の景色などを「カッター1本で切り抜き出した」(桜井さん)という約50点の息を飲むほど素晴らしい作品が、展示されていました。
勝間田の大自然に囲まれて高校時代までを過ごした桜井さんは大学生時代に切り絵の魅力にはまり、サラリーマンになってから独学で創作を開始。。仕事の合間に、全国各地を訪ねて創作活動を続け、数々の芸術賞を受賞。これまで、国内はもちろん、米国、中国、フランス、ロシア、スペイン、メキシコなどで個展を開催されてきた郷土の誇る偉大な芸術家です。
自然を描いた(切り抜いた?)作品の中に、蝶やカブトムシなどの昆虫や鳥が隠れていることに気づき、その理由を尋ねると…「私は、本当は昆虫学者になりたかったんです。結局なれなくて、サラリーマンになったんだけど…当時から『いつかは世界中を旅して、創作活動をしたいな』と夢見てきました。その思いを今も作品の中に残しているんですよ」とステキな笑顔で話してださいました。
続けて「学生時代には、新種の蛾を発見したこともあったんですよ。本当に珍しい希少な蛾だったのに、私が10匹ぐらい獲っちゃってから…もうどこで見つかっていないんですよ。私が見つけたのに、私が絶滅させちゃったかもしれないんです」と切り絵に込められた昆虫たちの秘密を初公開してくださったので、ついうれしくなって…
「えー! すごいですねー! 私の妻は〝世界一の昆虫の楽園〟と呼ばれる国の人なんですよ! どこだかわかりますか?」と問いかけると…「コスタリカでしょ?」と即答されてビックリ!! 意気投合したわれわれ3人は、しばらく「切り絵とは関係ない昆虫話」で盛り上がりました!(笑)
目を見張るほど素晴らしい桜井さんの個展は、もちろん入場無料。14日(水)まで、勝間田会館で9時から17時まで開催されています。。どうか、お見逃しなく!!
同じ時間帯、コスタリカ人の妻と長男悠司は、さざんかで開催されていた静岡県立大学coc主催のワークショップ「地域の力、市民の力」に参加していました。小学生からご年配、地域で生活する外国人の方々など、あらゆる年代、立場の市民のみなさんが、牧之原市の将来を語り合うという企画でした。。
ほんの10年前までは、わが家は都会で暮らしていて、地域のイベントや交流事業とはまったく無縁の今時の家庭でした。。
生まれ故郷に帰ってから経済的、物質的には恵まれず、とても苦労はしていますが…こうして家族全員が地域社会の中で、いつも文化的交流や精神的繋がりを大切にしながら生活できる田舎町の環境を幸せに思います。