開けゴマ! 開け展望!
日本中大雪で大騒ぎでも、ここだけはまったく降らない牧之原市の「知られざる逸品」「日本中、全世界に誇れるモノ・人」を探して…。
本日は、家業のお茶と並行して、6年前から静岡県初の『胡麻(ゴマ)』の栽培・販売に邁進している須々木区の小笠原一智さん(34=静岡ゴマ生産研究会代表)を訪ねてきました!!
ゴマは、国内消費量の実に99.8%をトルコや中国、東南アジアといった海外産が占めています。そして、そのほとんどが「ゴマ油」の原料となる『穀物』として大量に輸入されています。それだけに、農薬を使わない高品質&美味の国産ゴマは、高級料理店などから引く手あまたなのです。
日本では鹿児島の喜界島など、温暖な九州地方で生産されていますが、小笠原さんは「この地域の気候と砂地なら、必ずうまくいくはず」と一念発起。国内のゴマ問屋からの受注生産の依頼とノウハウ提供の申し出を断り、「今は静岡、いずれはこの地域のブランドとして、消費者に選んでもらえるゴマを作りたい!!」と自ら何度も生産地に足を運び、産地直売&自家ブランドのゴマ栽培にこだわって頑張ってきたのです。
すでに都内の料亭や高級レストランで、最高級の評価を受けています。和食はもちろん、世界各地の郷土料理で独特の存在感を発揮する〝欠かせぬ脇役〟と絶賛されています。今年の年明けからは、静岡市の用宗海岸の有名なジェラートバー「LA PALETTE( ラパレット)」で、小笠原さんのゴマを使用した新フレーバー『金ごま』が新発売され、大人気となっています。
昨年末には地元紙の経済面で『放棄茶園から新機軸』という大見出しで、新進気鋭のゴマ栽培農家と大特集されました。年ごとに生産も軌道に乗り、この先の安定供給も見込めるようになったことで、今後はいよいよ『和静香(なごみしずか)』というブランド名で、大勝負をかけることになったそうです。
「ゴマはメーンの料理にはなれない『調味料』ですから、最初はどれだけの反響があるかわからず不安だったんです。でも3年前から、けんじさんが提唱してくれた市の『ふるさと納税制度』の返礼品に登録したら反応が良くって…。大量に指名してくれるお客様もいて、自信がつきました」と愛くるしい笑顔で話してくれました。
水はけの良いこの地域の砂地の畑で、豊かな太陽光をいっぱいに浴びて育ったゴマの味は絶品、栄養は満点。。高級品種の金ゴマの濃厚で香ばしい香りも特別なのですから、日本の目と舌の肥えた消費者が飛びつくのも当然ですよね。いずれは賛同してくれる友人やお茶農家のみなさんと連携し、さらに生産量を増やして、「牧之原をゴマの大生産地にしたい! ゴマを通じて故郷の農業、経済を活性化させたい!」という起業時からの小笠原さんの夢を、私もこれから全力でサポートさせていただきます。
小笠原製茶の「和静香」も…今話題の? 大石けんじの『牧之原セレクション』に登録決定です!(笑)
<国内流通量わずか1%の貴重で高級な金ゴマ〝和静香〟を手に笑顔の小笠原さん(右)>