新体制初の定例会傍聴
牧之原市議会の『12月定例会』が本日、開会しました。私は先月の臨時会に続き、自分の信条と責務を自覚して、傍聴に行ってきました。
師走の金曜日の午前9時からの開始だとはいえ、記念すべき新体制初の本会議にもかかわらず、相良庁舎4階の議会傍聴席を訪れた市民が…わずか7人だったことがショックでした。。「牧之原市民の議会や市政への興味や関心の度合いが、如実に表れている」と言ってしまえば、簡単ですし、ひな壇の上の行政サイドも、16人の新議員にとっては気が楽かもしれませんが…これでは、市民目線の実りある議論も実効性、即効性のある施策が、実現されるはずもありません。。実際、帰りに駐車場で会った某氏は、私を見るなり…「今の市役所には、大石さんがいた時のような緊張感がなくなってしまいました。この先が本当に心配です」と嘆いていました。
本当に残念で残念で、残念でなりません。。牧之原市役所や市議会が、どのようなメンバーによって、どのように運営されているのか、どんな議案が提案され、どんな質疑や審議が行われているのか? いないのか? どうして討論は行われないのか? なぜ、結局、ほとんど全部の議案は、全員賛成で可決されてしまうのか??? そういった、議会だよりや広報Makinoharaには絶対に載らないし、紹介もされない現状は、傍聴席からご自身の目で耳で確認するしかありません。
1人でも多くの市民のみなさんに、市政への興味や関心、そして危機感を持っていただけるように、私は「これからもできる限り傍聴に来て、市議会のリポートを続けていくしかない!!」と改めて自分に言い聞かせました。
さてさて、注目された杉本基久雄新市長(60)の所信表明演説の後で、新しい監査委員と副市長の人事が、いずれも全会一致で承認されました。
副市長には、政策協働部長や産業経済部長、産業政策理事を歴任され、今年1月の定年退職後は牧之原IC北側開発の『新拠点整備室』の所長を務められていた横山裕之氏(60=大寄)が、就任されました。。この議案に対し、平口朋彦議員から「市長同様、行政出身の副市長ということは、行政の隅々まで熟知しているという安定感はあるだろうが、民間の活力やダイナミックさから離れてしまわないか?」という、もっともな質疑が出ました。
これに対し、杉本市長は「商工会や同友会といった民間のシンクタンク的組織を活用して、政策に反映させていきたい」とだけ答弁されました。
以下は、本日の市長所信表明演説の冒頭部分です。
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牧之原市長に就任して1カ月が経過し、改めて責任の重さを実感している。3期12年の西原市政を引き継ぎ、今後4年間のかじ取り役として、全力で取り組む。
これまでの副市長職を含む42年間の行政経験を活かし、市民のみなさまに安心安全なまちづくりを進めていく。スローガンに「継続と改革」を掲げ、継続は国や県とのパイプ、各種関係団体と培ってきた信頼関係の継続。第2次総合計画の確実な実行と、市民のみなさまと交わした約束を確実に進めていく。
改革は、日々変化する社会情勢に応じた改革が必要であり、政策決定にあたっては、市民参加と協働の理念を基本に、リーダシップを発揮し、まちづくりの方向性をきちんと示し、スピード感を持って新たな施策を講じる。
牧之原市が直面している人口減少や少子化は、地方が抱える課題である若い世代の流出が最大の要因と考える。第2次総合計画の3つの重点戦略である「活力を高め、若者が魅力を感じる住環境や雇用・教育環境などの実現」「共に支え、安心で想いが実現できる地域社会をつくる」「経営を見直し、推進力を高める体制の強化」の下、「絆と元気が創る 幸せあふれ、みんなが集う NEXTまきのはら」の実現に向け、取り組んでいく。
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大変立派な所信表明だと思いました。是非ともよろしくお願いいたします。これから、しっかりとその進展とスピード感を見守らせていただきます。
今年も、あっという間に12月…。裏庭のイチョウとモミジが、色づきました。
12月には『黄冬(おうとう)』という異名もあるそうです。