IT時代の「まちおこし戦略」
牧之原台地に「みなみさやか」ちゃんが、やって来た!
牧之原市の『勝間田開拓茶農協』(17農家加盟)が主催した〝お茶の苗木植え体験〟イベントの最終日に、お邪魔しました!
同茶農協の25㌃の農地に、宮崎県から取り寄せた有名な『香り緑茶』品種の「みなみさやか」の苗木5800本を、市内外から集まった3日間で約70人の参加者のみなさんが、楽しそうに植えました。
お茶の木は30~50年で植え替えが必要となりますが…今回、従来の味わい最重視の「やぶきた」に代わり…ミルクティーに似た花香とさっぱりとした滋味が特徴で…煎茶だけでなく手揉み茶、ウーロン茶、紅茶など様々な製品に転用可能な「みなみさやか」を牧之原台地で初めて(県内で2件目)導入したのだそうです。
「茶木の改植(植え替え)にあたって、組合内でも議論がありました。昔からの絶対的主力の『やぶきた』なら扱い慣れているし、安定していますからね。でも、みんなで話し合って、『みなみさやか』を選んだんです! 低迷する茶業界に新たな可能性を開拓したい! いろいろなお茶をつくって日本中に広めたいんですよ」。。かつて広大な牧之原台地の荒れ地を開墾した「牧之原開拓幕臣」の子孫である組合長の山本守彦さん(58)が、笑顔で話してくれました。。これぞ、まさに〝開拓者スピリット〟!! 大賛成です!
大人800円(子ども500円)の有料イベントでしたが、今回植えた茶の木の成長ぶりを定期的にSNSで発信するだけでなく「4年後に製茶として自宅にお送りする」という、実にお得でステキな、素晴らしい企画です。
今回は、関係者のみなさんが事前の準備に奔走されていたため…「大々的な告知や募集ができなかったのが残念!!」(山本さん)だそうですが……こういう全世界に誇れる斬新で、興味深いイベントなら、こうして当日以降にも、SNSやブログ、メルマガに大喜びで宣伝することも、私の〝使命〟だと勝手に自負しております!
晴れて4年後に、この畑の茶葉が収穫&製品化される日には…私が先頭に立って…「日本全国から、お茶好きな〝みなみちゃん〟や〝さやかさん〟を集めて、大イベントを開催したいなあ~!」と夢想しています!!
ところで、昨日の夕方のことですが…
静波海岸の入り口のトレーラーハウスのところに、3台のレトロなアメ車が停まっていました。
両サイドは1963年のシボレー、真ん中は1956年のリンカーンだそうです。まるで60年代のハリウッド映画の1シーンに出てるような美しくもロマンチックな光景に鳥肌が立つほど感動しました!!
オーナーは、いずれも私よりずっと若い30代の幼なじみの会社員トリオ。。はるばる海のない奈良県から家族を連れて、この自慢の海にやって来てくださいました!
「去年の10月に、たまたまネットで見つけて、ここに泊まったんですけど…めっちゃ楽しかったんで、またこの連休も来ちゃいました! いやー! 最高ですわー! 茶畑の道を抜けて、坂を下るとこの海に出る。いい町ですね! また夏に海水浴にきますよ」とリンカーンのオーナーの石田さん。。
ほら! ほら! でしょ? でしょ? 本当に今の時代は、ネットを使ったやり方次第で簡単に、いくらでも…日本中、世界中から人を呼び込めるんですよ! さあ、みんなでやりましょう! これから私にやらせてください!
ふと気が付くと…取材中の私の横で、市内の企業にお勤めのブラジル人の男女4人が「スゴーイ!」「カッコイー!」と叫びながら、写真をパシャパシャ撮っていました。。私がポルトガル語で話しかけると…「あらうれしい! マキノハラに来て6カ月になるけど、私たちブラジル人仲間と以外で初めてポルトガル語で話したわ!!」と紅一点のパトリシアさんが、さっそくFacebookで友達になってくれました。。私同様、彼女たちが獲った静波海岸のトレーラーハウスとアメ車のステキなコラボ写真は、即座に地球の裏側のブラジルにも瞬時に届けられたことは言うまでもありません。
今は、そんな世の中です。。インターネットやスマホ、そしてSNSの影響力を甘く考えている人。使っているように見えて、実は、ごく一部の人のPRためにだけにしか使っていない自治体は…確実に時代から取り残されてしまうことでしょう。
※車のナンバーが写っているのは、オーナーさんたちの希望です。