2016静岡サンタ隊 in 大槌
今年もまた、岩手県大槌町にやって来ました。10時間ものバスの旅ですが、中南米を放浪していた学生時代から、もう何十回も経験しているので、まったく苦ではありません。
ただし、議会のドタバタで慌てていたので、3泊4日の日程表だけを見て、いっぱい服を持って来てしまいました! 車中で2泊なのにww
今回もNPO法人静岡県ボランティア協会の主催するサンタ隊は、全県から集まった美味しいミカン488箱(50件)と…別送のトラックでの輸送費としての総額69万874円(131件)のカンパ。。そして、われわれ18人の市民ボランティアの参加費(3万3000円)だけで、実施されています。
ちなみに、我々を運んでくれるバスは岩手東部観光の大型貸し切りバスです。なぜかというと…実は、このバス。岩手・遠野市から静岡に合宿にきたサッカー少年団の子どもたちが乗ってきたバスなんです。はい、おわかりですね? 我々が静岡に戻る時には、このバスは子どもたちを乗せて帰るのです。なんとも無駄のない、計算し尽くされた静岡と岩手のスポーツ交流&市民交流でしょうか!!(笑)
もちろん、今回のサンタ隊も、行政や特定の団体からの支援金等は、一切受け取っていません。静岡県民の被災地支援ボランティア活動への理解と底力を、私は誇らしく思います。
今年のミカンの置き場は…なんと大槌町役場でした! かつては小学校だったこの建物は、2011年3月11日の震災直後の津波で発生した火災で半焼。私がボランティアとしてこの地で活動していた夏前には、瓦礫から見つかった持ち主不明のアルバムや思い出の品の展示場でした。
その後、国の復興予算を受けて、総工費9億円で新しい町役場に生まれ変わりました。私は牧之原市議会議員としても、2年前の夏、ここに視察に来ています! スーツ姿で…。
夜明け前にバスの中で、この夏にやはり議会の委員会視察で訪れて感動し、2週間後に次男を連れて再訪し、2人で歩き回った新潟県糸魚川市の美しい旧市街の「長屋街焼失」のニュースの詳細を知り、驚きました。
予想もしない天災や不幸は「いつ、どこで、誰に降りかかるのかわからない!」「世界中の悲劇は、決して他人事ではない!」…そんな思いを新たにしました。復興の進む大槌町を背景に、この衣装とポーズでは、ちょっと説得力ないですが…(笑)
早速488箱のミカン箱を軽トラに積み直し、仮設団地の集会場に運んでから、みんなでレジ袋に小分けして、仮設にお住まいのみなさんに1戸1戸、手渡しでお届けしました。
大喜びのおばあさんにリンゴをもらいました! 別の独り暮らしのおばあさんからは、ダイコンの漬け物パックをもらいました。幼子2人と玄関に現れた若奥さんが、後から追いかけてきて、クリスマスのお菓子セットを手渡してくれました。。おじいさんにはジュースをもらいました!
だんだん、どっちがどっちを励ましにきたのか分からなくなってきて…
今年もまた不覚にも、ちょっと涙が出ました。