五輪招致委員をクビになりました
本日の議員全員協議会の議決により、「2020東京五輪サーフィン競技招致委員会」の議会代表委員を村田博英議会運営委員長とともに辞することになりました。
会議の最後に、同僚議員から「市の予算の絡む外部の委員会に、行政をチェックする立場の議員が関わるのは、ふさわしくないのではないか?」との動議がありました。平成26年10月に定められた『牧之原市政への市民参加に関する条例施行規則』には、議会外で行政等が組織する審議会などの委員には「市議会議員及び市職員は原則として選任しないこと」と記載されています。
「当初は、市長の要請で2名を五輪招致準備委員会という名称の〝懇親会〟に議会代表として送り出した。正式に招致委員会となり、議会が審議する予算等の議題も出てくるようになったわけだから、両名にはもう退いてもらうべきである」というご意見でした。また、別の同僚議員からは「先日の大石健司議員の一般質問は、行政当局に対し、不当な圧力を与えかねないきわめて不適当なものだった。議会代表の委員が、こういう意識でいること自体、大変な問題である」という厳しいご意見も出ました。
一方、「同じ施行規則には…『もっぱら高度な専門性を有する事案を取り扱う審議会等である場合、その他特別の理由がある場合、この限りではない』と書かれているではないか?」「市長からの要請を受けた2人を特別に議会代表として、市の主要団体、組織がこぞって参加している委員会に送り出し、いよいよこれから! という今になって『議会は抜けます』となったら、市民がどう感じるかを考えるべきだ」という反対意見もありました。
私は、牧之原市議会では、配慮を欠いた問題発言でいつも同僚議員に迷惑ばかりを掛けている傍若無人な1新人議員ですが…通算30年の通訳やスポーツ記者時代に培った経験と人脈、語学力で、この全市的、国家的な大プロジェクトの招致委員会には「絶対に貢献できる! 貢献させてほしい!」と勝手に自負していましたので、あくまでも議会の「原則論」を盾にした同僚議員のみなさんの主張と「自分には委員会に残る『特別な理由』はなかったんだ!」という現実に、大きなショックを受けました。
議論白熱の末、議長を除く15人の採決の結果、8対7で私と村田議員の解任が決議されました。すべて、身から出たサビ。。私の不徳の致すところだと猛省しております。。日本を代表するエンターテイメント企業で長年ご活躍され、財界・政界への独自の太いパイプで八面六臂の招致活動に尽力されていた村田委員には、大変申し訳ないことをしたという慙愧の念に堪えません。
われわれは、これまでの招致委員会では1度として、招致や誘致に関わるお金の話をしたことはありません。。私が一般質問で、招致運動のことを取り上げたのは…市内民間業者による「ウェーブプール建設構想」浮上まで、まったく盛り上がりに欠けていた市内の招致ムードに火を点けたかったこと。。。そして、今後の市の財政的支出の可能性を危惧して、招致活動に反対だったり、懐疑的な議員や市民のみなさんに「ウェーブ・プール構想」のメリットや独立採算性を紹介したかっただけでした。。特に今回、われわれの〝解任動議〟を出されたみなさんに向けて…「市には景気の動向に左右される税金は、絶対に投入させませんよ! ご安心を!!」という立場と趣旨からの一般質問、提言だったので、「市長に〝財政援助をするな〟なんて圧力を掛けるような態度が問題だ!!」とご批判されたことが残念でなりません。。普段は生産者や地域住民の立場を代弁して、市当局に「補助金」などの支出を要請されたり、公共事業の費用対効果を訴えたり、諸団体への財政支援の見直しを要請している議員さんたちにご指摘されたことも驚きでした。
地価下落率県内ワースト…。1日に約2人のペースで減り続けている人口…。。わが牧之原市の沿岸市街地の置かれた〝危機的状況〟から、何とか活路を見出す〝起爆剤〟として、私は東京五輪のサーフィン競技の開催地・合宿地誘致は、千載一遇のチャンスだと信じています。
その思いだけで、私はこれまでずっと活動し、一般質問でも提言し、fbやブログでも情報を発信してきましたし、議会代表の「五輪招致委員会委員」としても、微力ながらも全力を挙げて、わが市の魅力や潜在能力を、国内や世界にアピールしてきたつもりです。。
私は、もはや招致委員として、公的な活動はできません! では、これから…牧之原市議会は市民ために、市民に向けて、この「五輪招致活動」を契機にした「雇用確保」や「地域の活性化」。。「地価下落や人口流出の歯止め」や「定住&交流人口創出」のための代替策をどのように提案できるのでしょうか? みなさんは口々に「五輪招致自体には賛成する!」とおっしゃいました。ならば、議会は独自に何を、どう行えばいいのでしょうか???
選挙の時以外、不特定多数の市民全体に向けては、まったく何も自身の政策を表明されたことのない方々…少なくとも議会の外では、私が一度も具体的な御意見を聞いたことのない…ほとんどの同僚議員のみなさんに、今は、伏して教えを乞いたい気分です。
これまで以上に、牧之原市議会と一議員の〝限界〟を痛感しています。