IT社会の威力を実感
昨夜、私が書いた「榛原総合病院の『分娩取扱い中止』の記事が、ネットの世界で反響を呼んでいます。
このブログと、ほぼ同じ内容をFacebookにも投稿し、広く世間に協力を呼びかけたわけですが…主に20代、30代の若者や子育て世代のユーザーによって、次から次へとその記事が共有(=シェアと言います)されて、牧之原市や吉田町は言うに及ばず、日本中に情報が拡散され続けています。
普段は、どんなに社会的な意見やボランティア募集の記事を書いても、シェアは5つあれば大したものなのですが…今回は、投稿から半日で130を超えて仰天しました。しかし、その後も勢いは止まらず、丸1日で400を突破!! 朝までには500を軽く超えるでしょう。
そして、何が一番、うれしかったといか…驚いたのは、当の榛原病院さんのfbページまでが、私のこの記事をシェアしてくださったことです。当事者のみなさんにとっては、かなり失礼な内容を含む私の投稿を、役場の担当課だけでなく、病院のfacebookページの担当者の方までが私の意見と行動に共鳴し、シェアしてくださった事実に感激しました。これが、どれだけ効果があるかは分かりません。しかし、パソコンやスマホ、ネットに精通したこの地域の若い世代に、この情報は広く知れ渡ったことでしょう。
1999年の春のことでした。当時横浜市に住んでいた私たち夫婦は、双子の息子たちの出産を私の故郷の榛原総合病院にお願いしようと決めました。外国人の妻にとって、牧之原市(当時・榛原町)は、間違いなく日本で一番、安心して子供を産める場所だったからです。
あれから16年、今ではその故郷で市議会議員となった私が、思い出の病院の危機を、ことさら強調するような投稿をすることが、果たして良かったのかどうか? と考えないこともありません。でもね。私は明るい夢だけを語り、大言壮語の耳触りの良い約束をすることが政治家の使命だとは思っていません。
関係各位が全力を挙げて奮闘してもなお、どうしても解決できなかった非常事態に関しては、率直に現状を認め、正直に市民、町民に打ち明けて、草の根の協力を依頼することは、決して恥ずかしいことでも、ネガティブな情報公開で不安を煽ることでもありません。。現実は現実ですし、新聞にも載る。なにより、当の病院自体がすでに数日前から、その事実をネットで公表していたわけですから…。
自分たちの町の課題は、政治家や行政に頼っているだけでは、絶対に解決しません。市民、町民…特に20代、30代の若い世代のみなさんが、この問題を切実にとらえ、たとえSNSの「シェア」や「いいね!」だけだったとしても、進んで行動に移してくれることで、わが町、わが地域、わが県、そして我が国の社会は、確実に改善されていくと信じています
今は、こういう現状を書き連ね、1人でも多くの方々の目に触れるようにすることぐらいしかできない文系の1年生議員の私ですが…榛原病院の危機脱出のために、1日も早く新しい産婦人科の先生が見つかるように…これからも全力で努力を続けます!