満開の桜と満載の課題
ポカポカ陽気の月曜日は、牧之原市中の桜(ソメイヨシノ)が一気に満開となりました。
約1500本もの桜が咲き誇る私の地元の勝間田川もご覧の通りの素晴らしい春の景色となりました。少しだけ空が霞んだ花曇りでしたが…数多くの家族連れや観光客が、美しい花のトンネルの下を笑顔で散策している光景に心が和みました。「日本に生まれて幸せだなあ」と実感する瞬間ですね。
午後からは、『第2回 牧之原市新交通検討会議』を傍聴しました。。『近年の市内自主運行バスの利用者の減少、今後予想される高齢化率の上昇をかんがみ、新たな交通形態の検討が急務である。市内の交通弱者対策、通勤・通学の利便性、市民の満足度が向上するような公共交通機関を調査研究するため』設置された市の調査研究機関です。
1月の第1回会議の模様は…⇒ こちら!!
前回の会議は、市内を走る2つ路線の乗合バス(しずてつジャストライン)と5つ路線の自主運行バスのいずれも、利用者数、運賃収入ともに右肩下がり。特に自主運行路線に関しては、5路線で年間約8000万円もの多額の営業赤字(欠損)が発生し、うち牧之原市が約5300万円を負担しているという厳しい現状の報告と出席者の感想に終始した感がありました。
なので2回目の今回は、それを踏まえての『対策の検討』や『意見交換』が行われることを期待していたわけですが…2009年(平21)からの6年間で、総人口の6.8%を占める3429人もの人口が減少してしまったり、市内全域で少子高齢化に拍車がかかっている現実の克明な解説に、大部分の時間が費やされ、その後で参加者のみなさんが暗い表情で感想を述べ合うというちょっと残念な会議になってしまいました。
新しい交通手段について検討する前提条件として、人口減少などや鉄道の通っていないわが市の問題点が浮き彫りになってくると、委員のみなさんの発言や提言の矛先は、どうしても市の人口定住政策や都市計画に向かってしまい…ちょうど1週間前に私が委員として参加した『牧之原市都市計画審議会』で百出した内容と同じような当局とのやりとりになってしまいました。
23日の記事は…⇒ こちら!!
もちろん、すべてに関連性はあるわけですが…遠距離通学の小学生以外の利用がほとんどなくなっている自主運行バスをこれからどうしていくのか? 新しい公共交通を採用することができるか? といった本来の話し合いが、次回以降どのように展開されていくのか? 少しの期待と大きな不安を持って見守りたい、見守るしかないのかな…と思いました。