スズキ相良工場見学
本日は、牧之原市議会の全16議員と市役所の関係者の総勢28人で、市内最大の事業所『スズキ株式会社相良工場』を視察に伺いました。
1992年3月から操業を開始した相良工場では現在、東京ドーム42個分!!もの広大な敷地(197万平方m!)内で、毎日330台の小型乗用車(スイフトなど3車種)と、6種類のエンジン3340基を製造しているそうです。
ご承知の通り、スズキといえば、軽自動車が有名ですが…「軽自動車は湖西工場、相良工場はこれからも小型普通乗用車のマザー工場であり続けます」と岩田邦男工場長が解説してくださいました。また、リーマンショック以降の円高によるエンジン生産の減少の現実、そして東日本大震災後の立地条件のリスク見直しによる相良工場の機能縮小の可能性については…「業界の流れは『地産地消』です。一時の超円高も治まってきているし、社内には『また為替に振り回されていいのか?』の声もある。これから相良で小型車の新機種を導入、開発して海外にも持っていくという方針です。売れる車をつくれるかが、一番の課題ですが…私は(相良の機能を)縮小するとは聞いていません!」と強調していただき、一同ほっと胸をなでおろしました。
3月末現在で、1429人もの従業員が働いているそうですが…そのうち牧之原市在住の方は、わずか21%の300人未満なのだとか…これは正直、ショックでした。教育環境やスポーツ施設、商業施設、社会福祉、医療環境の充実等々……我が牧之原市に、1人でも多くの方々に住んでもらえるような魅力的な街づくりが急務だと思いました。
完全オートメーション化された塗装工場に並んだ650台もの『多関節ロボット』の圧巻の仕事ぶりなど、ご紹介したい光景ばかりなのですが…工場内は「企業秘密」の宝庫ということで、すべて撮影禁止でした。また、組み立て工場では、驚いたことに車種もカラーも、ハンドルの左右も違う車を同じラインで製造していました。車種によって作業工程が違うので、同じ車種の車をつくり続けると日によってラインの流れのスピードが変わり、全体の生産台数にばらつきが出てしまうからだそうです。
被災地の復興状況の視察とかでもそうですが…議員がみんなで視察に行って…「ふーん」「すごいなあ!」と感心しているだけでは、まったく意味はありません。しかし、こうやって選挙で選ばれた市民の代表の我々が全員そろって伺うことで、一般人では入れない場所を見学させてもらえたり、貴重な情報や資料をいただけるわけですから…政治家の視察の意義を改めて感じました。
工場内の写真はないので、いただいたパンフレットの相良工場のページでご勘弁ください!