政治家たるや…
本日は、朝から議会広報特別委員会が開催されました。先週行ったメディア戦略に長けた三重県の2市の視察研修後初めての会議ということで、メンバーのモチベーションも高く、6月議会以降のわれわれの活動を紹介する「議会だより第35号」(8月15日発行)のゲラ(=校正刷り)を全員で、入念に確認&修正していきました。
私たち広報委員は、少しでもわかりやすく、牧之原市議会の活動を市民に伝えようと、本当に真剣に取り組んでいます。単なる語句の変更や文章の「てにをは」の修正にとどまらない、さまざまな観点からの細かな編集作業に注ぐ情熱は、その出来栄えはともかく、書店に並ぶどんな商業誌にも負けないものだと自負しています。
そんな根気の要る長時間の話し合いの中、全員が「本当にこれでいいの?」「このままではダメでしょ?」と口をそろえたページがありました。実は、議会だよりの「編集長」役である副委員長の私も、最初の原稿を見た際に感じていたことでしたが…「責任のある立場の人が、誰にも相談も確認もせずに、締め切り当日に提出してきた原稿なんだから…」という冷めた思いで、ほとんど手直しもせずに出稿してしまったページでした。
しかし、使命感に燃える委員のみなさんの反応はシビアでした。「副委員長! それじゃダメでしょう! この内容じゃ記事に登場する業界の人たちは、間違いなく怒りますよ!」「これをこのまま議会だよりには載せられない。悪いけど、大石さんが書き直してください」……。結局、その記事の基になった議事録のコピーを事務局からいただいて、これから明日までに私が書き直すことになりました。
文章のつながりが悪かったり、表現があいまいだとか稚拙だったりというだけなら、こうまでわれわれは問題視しません。しかし、会議や視察の現場で話し合ったり、説明を受けた「大切な事実」の部分がすっぽりと抜け落ちていたり、まったく逆の内容にすり替わっていたり、事実無根の問題表現になっていたりしては、目も当てられません。そして、最悪なのは、そのことに書いた当事者が、まったく気づいていないことです。
新人5人を含む、われわれ6人の広報委員が、議会だよりを担当するようになって以来、それ以外の一部の議員は「議会だより」からすっかり手を引いてしまいました。でも、政治家として一番大切なことは、自分の文章、自分の言葉で、市民に事実や思い、理想を伝えることではないでしょうか? 個人ではなく議会の常任委員会で実施した活動の「報告記事」を、その委員会内で協議も確認もせずに、締め切り日に提出して「あとは広報委員会で直してください。お任せします」ということが多すぎます。
こういうことを個人のブログで暴露すると、またさらに私への風当りが強まることでしょう。でも、私は間違ったことは言っていませんから。。毎日毎日、こうやって議員の活動を発信している私が、どうしてまったくしていない人の署名原稿をいつも代筆しなけばいけないのでしょうか?
夕方から、自民党牧之原市榛原支部のみなさんと一緒に、地元静岡2区選出の井林辰憲代議士を『囲む会』に出席させていただきました。美しい駿河湾を一望する焼津市のホテルは、志太榛原は言うに及ばす、県内の政界・財界の重鎮や支援者ら約1100人でごった返していました。
特別講演の弁士を務められた野田聖子自民党総務会長を始め、石川嘉延前知事や国会議員のみなさん、我が牧之原市の西原市長をはじめ、周辺市町の首長も駆けつけて大盛況でした。野田総務会長の当意即妙でユーモアと貫禄にあふれた『時局講演』は、とても分かりやすく、説得力があり、会場の誰もが近い将来の『日本初の女性宰相』の誕生を頭に想い描きました。
そして、その野田氏から「静岡の誇る将来の首相候補」と絶賛された主役の井林代議士は、真っ黒に日焼けした顔で、満場の支援者にひたすら頭を下げて感謝の思いを口にしていました。平日の夕方に、これだけの方々が1万円の会費を払って、1人の衆院議員1期生のパーティーに馳せ参じている光景は、感動ものでした。この地域のみなさんの井林代議士に寄せる期待の大きさの表れでしょうが…それ以上に、これまでの井林氏の不断の努力と行動力、そして真面目で熱心な人柄のたまものだろう…と感心しました。
そして私も、この先どんなステージであれ、「なるべく多くのみなさんからご支援ご声援をいただけるような政治家に、早くなりたい」と思いました。