東光寺長藤まつり
わが家から50mの距離にある東光寺の「長藤まつり」が、今年も明日20日から5月4日まで開催されます。
本日は、地元・静波区仲町町内会の有志で組織する「長藤保存会」の一員として、机やイスを並べたり、町内にノボリ旗や駐車場の看板を設置する準備のお手伝いをさせていただきました。
牧之原市指定の天然記念物のこの藤は、1915年(大4)に東光寺の住職が、豊田町(現磐田市)の行興寺の著名な「熊野(ゆや)の長藤」の1枝を持ち帰り、境内の山藤に接ぎ木したものです。今では、保存会のみなさんが20m四方の藤棚いっぱいに広がった大木を大切に大切に手入れして、守り育てています。
やはり我が市の春を彩り、多くの観光客を集める「勝間田川のサクラ並木」や「勝間田公園のツツジ」は、たくさんの木が一斉に咲き誇りますが、長藤まつりのフジは樹齢約120年の1本だけです。(北側に株分けして植えられたもう1本の棚がありますが…)
肥料やりに農薬散布。枝の剪定に、無数に実る豆状の実の撤去など…藤の木の手入れには、サクラやツツジとは比較にならないほど、大変な手間と費用がかかります。旧榛原町時代には、町から最大で年間約25万円の補助金が、当時管理をしていた老人会に支払われていました。しかし、9年前の牧之原市誕生後は、市の厳しい財政事情や他の観光名所との単純なバランス重視などの理由から補助金は年々減額され、今年は静波区と観光協会経由で、合計7万円にまで激減してしまいました。
保存会の幹部は1年中、ボランティアで木の手入れを行っています。そしてその経費は、まつりの期間中に境内でビールやおでんを販売して得た利益で、ねん出しているのが現状です。市の指定した「天然記念物」として毎年、ホームページや新聞・雑誌でも取り上げられ、全県から多くの観光客が訪れるなど、わが市の経済や知名度アップにも貢献しているだけに、この理不尽な状況は早急に改善されなければなりません。
幸いにも、最近ことあるごとにこの問題を市の幹部に訴えてきたことで、ここに来て事態が改善する見込みが出てきました。近いうちに、なんとか保存会の、みなさんの苦労に応え、モチベーションの向上につながる結論を導きたいと思っています。
午後には、榛原庁舎に伺いました。榛原高校と相良高校の生徒代表25人が集まって、次代の牧之原市をより魅力的な住みやすい故郷にするための方策を話し合う、市の政策協働部主催のワークショップを見学しました。
10代の柔らかい頭の建設的な意見発表が、とても新鮮で参考になりました。「最大の観光名所である海を活用したイベントを開催する」「若者が住みたくなるスポーツや文化施設を整備する」などという私の従来の主張とコラボできそうな意見発表もあり、とても有意義なイベントだったと思います。
ただ、残念なことに、われわれ市議会議員に告知されたのが前日の昼だったため…見学に訪れた議員は2人だけでした。