「フードバンク」を考える
本日は、静岡市で行われた「政治資金規正法講習会」に同期の5人の市会議員や牧之原市選挙管理員会の担当者と一緒に参加しました。2時間の講習で、昨年結成された私の後援会の「政治資金収支報告書」の作成方法などを学びました。
その後、昨年3月まで2年間、私が副センター長として勤務していた静岡市番町市民活動センターを訪れて、同センターに事務所のある「NPO法人POPOLO」の鈴木和樹事務局長(32)のお話を聞いてきました。
POPOLOは、誰でも起こりうる生活困窮や就労問題と向き合い、さまざまな方法で支援活動を行っていえる非営利団体です。私よりはるかに年下ながら、抜群の行動力と貧困者支援の実績で、静岡の福祉の世界では有名人の鈴木局長に、今話題の「フードバンク事業」について教えてもらいました。
「フードバンク事業」とは、包装のちょっとしたキズや印字ミスなどのために、まだ充分食べられるにも関わらず市場流通性を失い、廃棄せざるを得ない食糧を、企業や農家をはじめとする個人から無償で預かり、ホームレス支援団体や 生活困窮者など、食糧を本当に必要としている方たちに提供するという慈善活動です。
詳しくは…↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
「持家に住んでいるなどの理由で生活保護を受けられなかったり、年金では暮らしていけない高齢者など、食糧さえあれば生きて行ける人たちを支援しています。2週間に1度、1万5000円相当のコメや食料を1000円程度の着払い送料以外は無償で配達しています」と鈴木局長は、人懐っこい笑顔で説明してくれました。
県内9自治体と提携し、市町の福祉担当部署からの依頼を受けて、県内各地から集まった食糧を、対象者に送っているそうです。牧之原市周辺では、一昨年夏から島田市とタイアップ。。実質1年半で60件の実績を上げているのだそうです。
困窮者の自立支援は、市の生活保護支給額の削減に直結するだけでなく、持てる人からの無償提供を受けて「食のセーフティネット」を構築することにより、食糧が無駄なく消費され、誰もが食を分かち合える社会の実現にもつながる素晴らしい事業だと感心しました。
食料を提供する側にも…1.食品廃棄の削減による環境負荷の軽減 2.企業の廃棄コスト削減 3.せっかく作った食糧を捨てずに済み、生産者のモチベーションの低下を防ぐ。。。などのメリットがあるのです。POPOLOとの提携云々の前に、わが牧之原市にも「フードバンク事業」が必要かどうか、そして実現が可能かどうかを調べてみようと思っています。
とりあえず、まずは以下のような食糧が、お手元にあって困っているみなさん。。。NPO法人POPOLO(info@npo-popolo.org TEL:054-254-5718)まで、ご連絡ください! どうぞ、よろしくお願いいたします!
<大募集!!>
・中身には何の問題もないが、外箱に傷がついたり、印字ミスをしてしまい売り物にならなくなった商品
・収穫シーズンに採れ過ぎてしまった農産物や、サイズが合わないため売れない規格外品
・生産工場などで、欠品を出さないために作られた余剰品
・官庁や企業が、職員のために備蓄した防災品のうち、期限が迫ってきた品
・賞味期限まではまだ間があるが、小売店などで販売する期限が切れてしまった品