国際交流協会中部地域連絡会
本日は、藤枝市民文化センターで行われた「平成25年度静岡県市町国際交流協会中部地域連絡会」に行ってまいりました。東日本大震災の被災地支援活動をきっかけに、昨年3月まで2年間お世話になった特定非営利活動(NPO)法人「静岡県ボランティア協会」の鳥羽茂事務局長にご招待いただきました。
以前も書きましたが、同協会は昨年、県の委託事業として「ふじのくに国際災害ボランティア支援ネットワーク」を発足させました。鳥羽事務局長が、まだまだ認知度が低いこの事業を中部地域の国際交流協会の方々に説明した後、災害時には、わが牧之原市にある静岡空港を拠点とするボランティアの広域連携の必要性と多言語の通訳、広報活動の重要性などが、話し合われました。
空港のお膝元に住み、外国人の妻を持ち、被災地支援ボランティアOBの私には、まさにうってつけの会議だったわけですが…今回は大井川以西からの参加者は私だけだったため、居住地域ごとに分かれての分科会では、焼津市在住の日系ブラジル人とパラグアイ人の通訳さん、そして焼津市職員のみなさんとの意見交換となりました。
大津波襲来時は、市街地の大部分が浸水域となる焼津市には、フィリピン人が1000人、ブラジル人800人、中国人600人など。。。市の人口の2%にあたる約3000人もの外国人が居住しているそうです。(ちなみに牧之原市には昨年末現在で1064人。やはり全人口の2%)
いざという時、これだけの人数の「外国人市民」に彼らの母国語で、適切な情報を伝えたり、必要な支援を行うことはとても重要ですが…残念ながら、現時点でどこの自治体でも具体的な準備は整っていません。
参加者からは「日本人は日常的に、外国人の集団に対する警戒心が強い。日本語を満足に話せない人が、災害時に避難所で受け入れてもらえるだろうか?」「現代社会で、外国人の情報収集、交換はスマホでのSNSです。被災時には、ネット環境の復旧と携帯充電のための電源確保を忘れないでほしい」」といった切実な意見が飛び交い、とても参考になりました。