静岡はプラモデル王国
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が27日午後に鹿児島の内之浦宇宙空間観測所で予定していた新型ロケット「イプシロン」1号機の打ち上げは、カウントダウン中の発射19秒前に異常が検知され、中止されてしまいましたね。
現場で固唾を飲んで見守っていた、マスコミ関係者や早朝から集まっていた見学者は、さぞかしがっかりだったでしょうね。さらには前日、わざわざ記者会見して「絶対、成功間違いない!」と大見得を切った開発責任者の落胆と気まずさたるや、想像するに難くありません。幸い機器やコンピュータには異常はないそうで、近日中に再チャレンジが行われるとのこと。よかったですね。
JAXAといえば、2010年に7年間の宇宙探査の旅を終えて地球に帰還し、大フィーバーを巻き起こした小惑星探査機「はやぶさ」が思い出されますよね? 当時、新聞記者だった私は、プラモデル界で空前の大ヒットとなった「はやぶさプラモ」のニュースを特集記事にしたことを覚えています。
実は、静岡県は日本のプラモデル市場の9割以上を独占する世界最大の「プラモデル王国」です。イプシロン号の発射再挑戦が無事に成功すれば、再び日本人の宇宙熱は高まり、きっとまた超精巧なプラモデルが売り出されることでしょう。