防災とまちづくりを考える
牧之原市が管理する『地頭方漁港海岸』の「保全施設」(=津波防潮堤)の「嵩(かさ)上げ改良工事」の安全祈願祭が、小雨降る港内で行われました。
写真の付近の現在高さ約8㍍の堤防に、大津波に耐えうる重厚な壁を被せる形で、1.4~4.1㍍かさ上げするそうです。陸側ではなく、海の中に特別な矢板を何本も打って約7㍍の厚さのコンクリートの堤を築くという大変な工事のようです。
【地頭型漁港海岸保全施設嵩上げ改良工事】
1.設置場所: 牧之原市新庄地区
2.対 象: 静岡県第4次地震被害想定におけるレベル1(L=100年に1度クラス)の津波
3.施設延長: 1132.5㍍、陸閘(りっこう)2基
4.施設高さ: +8.0~10.0㍍
5.嵩上げ高: +1.4~4.1㍍(一部新設区間有)
【平成28年度工事の概要】
1.工事内容: 本体工(鯱岩工区)L=9.6㍍、仮設道路工L=41.9㍍
2.施工業者: 株式会社 鈴木土建
3.工 期: 平成28年10月1日~平成29年3月13日
4.請負金額: 9558万円
夜には、牧之原市史料館で、9月から4回シリーズで開催されてきた『牧之原市の暮らしとエネルギーを考える意見交換会』の最終回がありました。。総務部防災課と政策協働部地域創生課が、浜岡原子力発電所の事業者である中部電力の協力を受けて、「福島原発事故後の現状やエネルギー問題などについて、牧之原市のPAZ圏内(地頭方地区、相良地区)の住民や関心のある市民のみなさんが一堂に会して意見交換を行うことで、さまざまな意見、考え方に触れ、相互に理解を深める」ことを目的に実施した企画です。
私は、7月の全員議員協議会で、この試みの実施計画が、当初『くらしとエネルギー 牧之原市のまちづくりを考える意見交換会』という仮称で、報告された時に…「この意見交換会の名称はおかしくありませんか? 『牧之原市のまちづくり』を考える会なんですか? 長いこと市民参加の下〝まちづくり〟の基本方針を決めて総合計画を決めたんじゃなかったんですか? 数十人の市民に、また〝まちづくり〟を考えてもらうんですか? これは『牧之原市の暮らしとエネルギーを考える意見交換会』でしょう?」という意見を述べて、名称を変更させた(……と自分では思っている)ほど、思い入れのある会議だったのですが…
最終回の今夜だけは、私用のため傍聴できませんでした。。しかしながら、主催者や出席者、傍聴者のFacebookなどでの報告や感想から推測するに…会場の和やかな雰囲気や、参加者全員の「多種多様な考えが総花的に披露されて、1つに集約も決定もされないけれど…みんなの気持ちには一定の満足感が漂う」という牧之原市の誇る「男女協働サロン」の成果が、随所に垣間見れてよかったと思います。