議員の政務活動費について
今朝は静波11丁目の公民館北側(慶住寺南側)に建設される『津波避難タワー(Hブロック)』の安全祈願祭が、行われました。
高さ9㍍(海抜14.4㍍)、敷地面積680㎡、有効避難面積146㎡の鋼構造で、244人の周辺住民が避難できるタワーが、来年3月21日までに完成の予定です。総工費は、1億7820万円(税込)でその約3分の2が国からの助成金で補われます。8月末に、市内に本社または営業所を持つ8つの建設業者による指名競争入札の末、(株)加藤組が落札しました。
これで、東日本大震災後に牧之原市が計画した9基の津波避難タワーのうち8基が4基が完成済みで、3基が着工または建設中です。特に、背後に高台のない平野部の静波区では、全6基中3基が完成し、2基が今年度中に完成の見込みです。
相良地区でも避難ビルは完成済み。命山、防災公園、避難タワーも現在建設中で、今年度末までに市内12カ所に新設される「津波避難施設」のうち、11が完成します。(整備率92%)
<津波避難タワーの安全祈願祭後の直会で挨拶する静波区の池田区長>
さて昨日21日の議会改革特別委員会の内容ですが…今後、「牧之原市議会に『政務活動費』や『会派制』の制度を導入するか?」というテーマでした。
ご承知の通り、無役の牧之原市議会議員の収入は、月額27万円(額面)の議員報酬だけです。これ以外に唯一、期末手当が年間で月額の3.4カ月分支給されていますが…平成26年1月現在、日本全国に813ある市(政令指定都市、特別区を含む)の「議員報酬ランキング」では、786位だったそうです。 ちなみに、常任委員会の委員長には「月1万円」が加算されます。しかし私は「広報特別委員会」の委員長ですが…特別委員会の委員長には手当がありません。
そして、連日大変な騒ぎを引き起こしている富山市議会で問題となっている「政務活動費」は1円も支給されていません。。さらに言えば、県内のほとんどの市で採用している選挙の際に自治体が立候補者にポスター代やガソリン代などの選挙経費の一部を補助する「選挙公営費」の制度もありません。
議員報酬は県内で下から2番目なのに、政務活動費もなく、選挙のたびに100万円以上の経費を立候補者が自己負担しているような議会に、働き盛りで子育て世代の30代から50代前半の市民が挑戦するのは、まさに至難の業です。
この状況の改革を「公約」に昨秋に就任した良知議長のイニシアチブの下、議会改革特別委員長を務める中野副議長の旗振りで、これまで数回の委員会が開かれ、選挙公営費の導入に関しては、全会一致で必要性を認めて、すでに行政当局に「正副委員長が口頭で検討を要請」しています。
そして、いよいよ本丸の「政務活動費」の議題となったわけですが…いつも通り、予想通り「わが市の厳しい財政状況と昨今の地方議会での不正事件による世間の厳しい目を考えると…導入は時期尚早」とか「議員定数の削減や会派制との絡みもあり、拙速に進める話ではない」との声が続出し、今回もお蔵入りとなりました。
繰り返しますが(笑)…牧之原市議会議員は、これからも政務活動費を受け取りません! なので、兵庫県議会や富山市議会のようなみっともない事件は、絶対に起こりません! ただし、公金ではないそれ以外のお金に絡む疑惑や問題が生まれる余地は十分にありますが…
同僚議員の発言をずっと黙って聴いていた私も、最後に委員長から意見を求められましたので…「政務活動費をもらうためではなく、志を同じくする議員同士が一緒に勉強したり、研修や政治活動を行うためにも〝会派制は必要だ〟と私はずっと思ってきました。しかし、これまでも今も、牧之原市議会では議員個人個人が、会派どころか党籍や長年の人間関係しがらみまでも超越して、それぞれの良心と責任と理想と信条に従って、毎回毎回自由に行動し、投票もされているという…良いところがある以上、会派制などできるはずがないし、政務活動費の話もまとまりませんね」と言いました。
「各議員が、自分のやっている議員活動に自信とプライドを持っているなら、市民に何を言われようが全会一致で制度を導入し、会派でなくて個人でも…月5000円でも、堂々と受け取ればよいと思います。。牧之原市民は議会改革を望んでいるのであって、議員に節制や倹約を要求しているわけではないはずですから」とは言えませんでした。。残念!