何よりもまず〝現場主義〟!
『平成27年度第5回牧之原市定例会』(12月議会)が、閉会しました。
最終日の本日は、2つの常任委員会に付託された12の議案(総務建設7、文教厚生5)の審査・議決の内容について委員長報告の後、改めて議場にて質疑・討論・採決が行われ、全議案が可決されました…というふうに淡々と記述すると、またいつものように「議員の仕事が見えてこない!」「全部賛成なの?」と言った市民の声が聞こえてくるような気もします。
しかし、今回は、4年の任期の後半開始ということで、すべての委員会の布陣が替わったこともあり、両委員会では活発な質疑と議員間討議が行われました。これまでの本会議では、長くても各5分程度だった委員長報告が、今回は2委員会併せて56分間にも及びました。もちろん、重要な案件が多かったこともありますが、それぞれの議員が真摯に議案に向き合い、熱心な質疑や意見表明を繰り広げた証拠だと思います。
最終日の全12議案のうち、議長を除く15人の賛否が分かれたのは、いずれも『行政手続における特定の個人を識別するための番号を利用等に関する法律に基づく個人番号』(通称マイナンバー)にかかわる3つの条例の制定・改正についてでした。
3人の議員が「個人情報漏えいの懸念」「費用対効果」などの観点から反対に回りました。(1人は1議案にだけ反対)
私は、「国の定めた法律を1自治体が拒絶することの不利益」「住民サービスの簡素化、効率化」などの観点から賛成しました。
議会閉会後には、文教厚生委員会が開かれ、先週17日の議員全員協議会で紛糾した『片浜小視察』の可否について、協議しました。
17日の全員協議会の記事は…⇒こちら!!!
私は改めて「市と地域住民との話し合いの推移を見守る…という時期は終わった。来年2月議会に〝相良小への統合〟を前提にした条例改正案が提出されるという今こそ行くべき。複式教育の現場を見なければ、問題の本質は見えてこないし、視察もしないで各議員が議案への賛否を決められるわけもない」と主張しました。
一方、「10月に議員全員で『今後も当局の出方を注意深く見守っていく』と申し合わせたばかりだ」「これだけ事態が硬直化、地域住民の感情が対立してしまっている今の時期に議員全員では、絶対に行ってはいけない」「どうしても行きたい議員は、個人の自己責任で行けばいい」という反対意見も出ました。
8人の委員の意見が「4対4」に分かれてしまったこともあり、植田博巳委員長の判断で採決は行わず、文教厚生委員会として「視察は全員ではなく、希望者が行く」ということにまとまりました。私もそれで、全然構いません! 大賛成です。
午後からは、坂部区ある「吉田町牧之原市広域施設組合『リサイクルセンター整備工事』の現場を、組合議会議員の一員として視察しました。
今年7月から、万全のダイオキシン対策を施しながら始まった、煙突の長さ35㍍の「旧20㌧」焼却施設の解体撤去は、無事に完了。。現在は、来年2月までの工期で、同40㍍の「旧30㌧」焼却施設の解体工事を実施しています。最大で許容法定基準の60倍の濃度がある炉や煙突内のダイオキシンは、周辺の環境に配慮してしっかりと外部と遮断した空間つくりと、撤去工事のためだけにわざわざコンクリートを敷いた床面の上で除染作業が行われていて…外部への飛散や汚染は、一切検出されていません。
細江区の清掃センターに機能が移転されて以降、使われていなかった古い2つの焼却施設の撤去後の跡地には、ペットボトルやプラスチック製品の粉砕と再資源化を行う「マテリアルリサイクル施設」が、来年度中に新たに建設されます。この事業の総工費は、しめて7億2684万円! その3分の1が、国からの補助金で実施されています。
何ごとも、現場に行って、自分の目で見て、自分の耳で聴いて、自分の頭で考えて決断する! これからも、徹頭徹尾〝現場主義〟を貫きます!