歴史を知り過去を懐かしむ
2月最終日の土曜日は、イベントや会議が盛りだくさんの1日でした!! とても全部は紹介できないので、3つだけ書きます。
まずは、わが家から徒歩10分の距離にある川崎区道場の雲海山 清浄寺の『不動尊奉讚演芸会』に、父の代役として御招待いただきました。清浄寺は、1282年(弘安5)に一遍上人の弟子の恵法上人が開山したと伝えられる時宗の古寺です。遊行上人(一遍上人)が、布教のためこの地に立ち寄った際、ここの風光がいたく気に入って、直前まで滞在していた「川崎」「藤沢」「戸塚」「大磯」といった当時の鎌倉幕府周辺の地名を、今の川崎区の各集落に名づけたのだそうです。
信心の表れとして「念仏を唱える努力を重視する」浄土宗と違い、時宗では阿弥陀仏への信心のあるなしは問わず、ひたすら念仏さえ唱えれば、往生できると説いています。仏様の「本願力」は絶対であるがために、それは「信じない者にまで及ぶ」という解釈だそうで…なかなか興味深い教えだと感心しました。
その念仏絶対主義を裏付けるように、不動尊像の脇には、巨大な木簡に、ひらがなで「のーまく、さんまんだー、ばーざらだん、せんだーまーかろしゃーだー、そわたや、うんたらたーかんまん」という『不動明王のご真言』が書かれていました。檀家のみなさんは、参拝のたびにこのお題目を3回、または7回、可能ならば21回唱えるのだと伺いましたので…私も、7回繰り返させていただきました。ただ残念なことに、イベントの途中だったため、この念仏(呪文?)の意味の分かる方がおらず、好奇心の塊の私には、かなりの「消化不良感」が残りました。いずれ、勉強して解読に励みたいと思います。
閑話休題!!(笑) 演芸会には、地域のお年寄りが一堂に会し、舞踊や手踊り、カラオケに吟詠、大正琴などなど…みなさん素晴らしい芸を披露してくださいました。それにしても…由緒ある名刹の本堂の大広間の脇に、みなさんでステージを特設してのこの盛り上がり!!やっぱり、牧之原市は最高ですね?
夜には…『第36回牧之原市区公民館活動発表研修会』に、来賓の市会議員として参加させていただきました。
牧之原市の相良地区では、日本全国で戦後「生涯学習の中核」「地域づくりの拠点」「地域住民の学びあい、助け合うための情報提供の場」として親しまれた『公民館活動』が今でも盛んです。19区の自治会公民館と3つの公立公民館を持つ旧相良町と、5区内のそれぞれの町内会の公民館での活動が主の旧榛原町では、「公民館」を支える組織形態も活動内容も異なります。
今夜は、旧相良町の福岡区と中里区、そして旧榛原町からも川崎区の活動紹介がありました。いずれも少子高齢化と人口減が進む中、地域の連帯と団結を維持するための熱心な取り組みを分かりやすく紹介してくださいました。各区の成り立ちや歴史、そして知られざる名所や特徴を知ることができ、とても勉強になりました。広い牧之原市には、まだまだ知らないことがいっぱいで…これから先の新発見が本当に楽しみです!
最後は、突然よみがえった過去の話です。
ラグビーの日本選手権で、磐田市のヤマハ発動機ジュビロが、初の日本一に輝きました。何を隠そう!(笑) 私のスポーツ記者人生の晩年は、静岡支局でヤマ発担当記者でした!! 当時のヤマ発は、トップリーグ中位の実力とあって、全国版で大きく扱われることはありませんでしたが…この栄冠の立役者となったSO大田尾、SH矢富、FB五郎丸の早大OBのスタートリオは、新進気鋭の若手選手として特別な輝きを放っていました。
カリスマ性あふれるプレーやコメント、そして何でもやってくれる偉大なサービス精神にいつも感謝しながら、Jリーグネタの枯渇する冬場の静岡版の裏1面カラーに、何度もデッカイ写真と大原稿を載せさせていただきました。そして2011年3月15日、彼ら3人を率いて早大の黄金時代を築いた清宮克幸氏の新監督就任会見が、今もネット上に残る私の記者としての最後の記事になりました!!
その記事は…⇒ こちら!!!
あれから、もう4年。リーグ11位だったチームが、毎年順位を上げて、今季はトップリーグで準優勝。。そして、ついに日本選手権初優勝!!
いろんな意味で、今は胸がいっぱいです!