認定こども園と解散総選挙
本日は、牧之原市の川崎幼稚園の『はっぴょうかい』にお招きいただきました!
子どもたちって、どうしてよそのうちの子でも、可愛いんでしょうね? 最近の選挙絡みの仰々しい光景とはあまりにも対照的な、和やかでほのぼのとしたひとときに、時間の経つのも忘れて、歌やお遊戯に見入ってしまいました。
いまどきのお父さん、お母さんは全員がビデオカメラやスマホで、お子さんの動画を撮影しているのですね。手ブレのしないよう、雑音や笑い声が入らないように、みなさん無言で身じろぎもせず…とても微笑ましい光景でした。
思い起こせば、自分の双子の息子たちが幼稚園児だったころは、仕事に追われて土日祝日がなく…可愛い盛りだった2人の発表会の写真や動画が…いや、そもそも記憶自体がないのが、今さらながら悔やまれます!
※もっと表情が分かる可愛いスナップを取りたかったのですが…個人の肖像権やインターネットでのプライバシー管理に厳しい時代ですので…こんな遠景の小さな写真ばかりですみません!
さて、上の写真で増田立義園長が笑顔で掲げているのは、牧之原市で初の『認定こども園』として来年3月末に完成予定の新園舎の完成予想図です。鉄筋コンクリート2階建で、延床面積は418.22㎡。1階部分は0~2歳児までの保育室。2階は子育て支援室と一時預かり保育室となっています。総工費1億3300万円で、国と牧之原市から「緊急子育て支援事業」という名称で、7012万5000円の補助金が出ています。(内訳は国3分の2、市3分の1)
ところがです。2012年(平24)に、当時の民主党政権と自民党、公明党が合意したこの「包括的な子育て支援改革」の完遂が、今回の安倍首相による解散総選挙で、にわかに風雲急を告げています。なぜならば、この制度改革は、民主党政権時からの「税と社会保障の一体改革」の一環であり、新システムは「恒久財源を確保しながら実施」と明記されているからです。
『恒久財源』とは何かというと…それはつまり『消費税増税』のことだったわけです。1兆円余りの実施費用の内、消費増税分で年間7000億円の追加財源の確保を見込み、.政府は消費税率が10%に引き上げられるはずだった来年2015年度からの本格実施を想定していました。今回、安倍内閣は、増税法案通過前の「3党合意」を覆し、消費税の10%への移行を1年半の先送りすることを決定し、その信を問うという形で解散に踏み切りました。しかし、それにより、突然消えてしまった『子育て支援改革』への代替財源についての言及は、いまだにありません。
当初予想されていた消費税増収額のうち『子ども・子育て支援分野』に充てる額は、各年度の予算編成過程を経て確定することになっていましたから、早急に来年度以降の財源を確保しなければなりません。今後の補助金をあてにして先行投資してきた全国の幼稚園も、地方自治体も今、戦々恐々として事態の推移を見守っているのです。。
今回の総選挙での与党の必勝に全力を尽くす立場の私ですが、我が国の将来を支える大切な子どもたちを守り、子育て世代の親の生活を支えるために、危機感を持ってこの問題を注視し、地元候補者にも新たな財源の創出を強く要望していくつもりです。