厳重注意処分!?
本日26日の9月議会最終日の閉会直前、議長から『厳重注意処分』を言い渡されました。
9月19日の本会議における『集団的自衛権行使容認の閣議決定に伴う関連法整備への慎重な対応を求める意見書(案)』の請願に対する反対討論の冒頭で…直前の『「委員長報告」』を侮辱する内容ともとれる不適切な発言があった」という理由です。実は昨日25日に議長室に呼び出され、この処分を事前に通告されていました。
私としては、客観的事実を指摘したまでで、個人を侮辱したつもりはまったくなかったわけですが…私の発言により「侮辱された」と感じられた方々がいたことは確かなので、自席で起立し後方に座る総務建設委員長ほか数人の先輩議員のみなさんに向かって、頭を下げました。
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あの日、1度は書きかけながら取りやめたのですが…今回の『意見書不採択』に至る一連の経緯には、看過できない大きな問題点がありました。当初請願が付託された9月9日の総務建設委員会での審議では、激しい議員間討論が行われ、採決の結果、今回同様わずか1票差で「不採択」となったことは、当日にご説明した通りです。
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しかしながら、今回の本会議での採択前に行われた委員会審議の内容と評決結果を伝える『委員長報告』で、自民党支部の幹事長でもある委員長の報告内容が、あろうことか否決された少数派の意見ばかりを重視した「不公平なものである」と、私は感じました。
なので、自らの反対討論の冒頭、私はだいたい次のような表現で苦言を呈しました。「先ほどの委員長報告には、がっかりしました。われわれが、まるで『慎重な対応は国会でやるはずだから』とか『国会で審議する前に地方議会が口を出すな』といったような形式的なことだけで反対しているかのような報告でしたが、そんなことは決してありません。どうして、そんな偏った委員長報告になったのでしょうか?」
この発言で『厳重注意処分』を受けることになったのでした。
今年3月の議会でも、同様に総務建設委員会での裁決が、わずか1票差で決まった議案がありました。当時、4対3の1票差で多数を占めた側の中心にいた某ベテラン議員が採決後、少数派の私を含む3人の新人議員を個別に呼んで、こう厳命しました。「いいかい。牧之原市議会は『委員会中心主義』を採用しているからね。本会議の採決では、委員会の結論に従うように!」。
しかし、私たちは自説を覆すことを潔しとせず、本会議でも同じ行動をとりました。すると、もう1つの常任委員会である文教厚生委員会の議員から、われわれの意見に多くの賛同者が出て、8対7の1票差で委員会の評決とは逆の結果が出たのでした。
3月の時とは正反対に、委員会でわれわれの主張が1票差で通って請願が不採択となった今回、あの時われわれに委員会での採決結果に従うように迫ったくだんの議員は何と、本会議で採択への「賛成討論」で熱弁を奮われたのでした。そして、本来、常任委員会での採択を誰よりも尊重しなければならない立場のはずの委員長も、やはり委員会の結論とは正反対に、採決では起立(=賛成)されたのでした。
結局、みなさんいろんな理屈や御高説を持ち出して、自らの主張を正当化されるわけですが…実際は、その時の自身の意見や情勢で、その行動は、まったく逆になることもあるわけです。最初から「どんな時でも、自分の信念を貫く」と言っていれば、なんの問題にもならないのに…。
今回、厳重注意の処分を甘んじて受け入れることと引き換えに、私は議長から以下の2点について確約を得ました。
(1)付託された委員会での票決に縛られず、各議員は本会議の採決の際にも、自分の意思、信条、信念に基づき、自由に賛否を表明できる。
(2)各議員は、自らの判断と責任の下、委員会で自身が示した賛否の判断を本会議で翻しても構わない。(ただし、その場合は討論に立ち、変更した理由を明らかにすべきである)
当たり前と言えば、当たり前の話ですが…すっきりしました!! これからは、今までのような裏工作や水面下の駆け引きではなく、正々堂々と議場で意見を戦わせた上で採決をとる…健全で開かれた議会になっていくことでしょう。
↑↑↑やはり19日に登壇した「一般質問」の映像が公開されました!!